ふくおかFG,ニュース
(写真=PIXTA)

ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市)が4月1日付で、投資専門子会社「ふくおかテクノロジーパートナーズ」を設立する。FinTech企業をはじめとするさまざまなベンチャー企業への投融資機会の拡大を図るとともに、ふくおかフィナンシャルグループが手掛ける金融サービスに新しい技術を積極的に取り入れていく考えだ。

投資専門子会社はふくおかフィナンシャルグループの100%子会社として設立する。資本金は10億円。ベンチャー企業など成長期の新興企業の支援、育成を通じ、地域経済の活性化などに役立てるとともに、今後提供する金融サービスに新しい技術やアイデアを取り入れていく。

ふくおかフィナンシャルグループでは、金融業界でFinTechの取組みが活発化していることを背景に、同分野での事業促進に取り組んで来た。産学官の連携を促進する活動のほか、ICT(情報通信技術)を活用したビジネスコンテスト「X-Tech Innovation 2015」を開催するなど、FinTech分野のアイデアや技術の開拓に取り組んでいる。

2016年3月15日には、福岡県のIT企業「ハウインターナショナル」と共同で、ブロックチェーン技術の共同研究を開始すると発表。共同研究は、ポイント交換や各種決済サービスといった新たな金融サービスで、ハウインターナショナルが開発するアプリケーションの適用可能性を検証する内容で、ふくおかフィナンシャルグループが進める金融サービスプラットフォーム「iBank(仮称)」への活用などを検討していく。

また、ふくおかフィナンシャルグループは地銀中堅の十八銀行(長崎市)と、2017年4月をめどに経営統合することで合意している。横浜銀行と東日本銀行の統合でできるコンコルディアフィナンシャルグループ(東京都)を上回り、国内の地銀グループで首位となる。国内の銀行ではFinTechを強化する動きが相次いでおり、最大金融グループの動向に注目が集まりそうだ。( FinTech online編集部

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)