FinTechの盛り上がりと共に連日メディアに取り上げられている仮想通貨(ビットコイン)について、ジェーシービーが20代から60代の1000人を対象に行ったところ、30%ほどの人が「よく分からない」と答えていることが分かった。また「使いたい」と答えた人の割合も10%ほどに留まった。
同社が行った『キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2016』で判明したもの。
20-30代は若干、「使いたい」と考えている人がやや多いものの、それでも20%程度に過ぎなかった。むしろ「使いたくない」(「どちらかといえば使いたくない」「全く使いたくない」の合計)と答えた人が、どの年代も半数以上いることから、いまだ仮想通貨に対する周知・理解は進んでいない実態が浮き彫りとなったといえる。
「多機能一体型カード」がキャッシュレス化を後押し
仮想通貨に対するイメージはあまりよくないようだが、キャッシュレスへの移行は着々と進みつつあるようで、20代ではキャリア決済、30代では特に電子マネーを定期的に使っているという。特にキャッシュレス志向は男性のほうが女性より高い。
20-30代の男女ともに70%前後の人が「貯蓄が好き」と回答。昨年増えた貯金としては、キャッシュレス派は平均47万円、現金派は平均36万円。キャッシュレス派の男性は1年で平均52万円貯蓄を増やしており、キャッシュレス派で、家計を見える化をしている人のほうが貯蓄がうまいことが分かった。
またモバイル決済や生体認証決済などを抑えて、カード利用明細から家計簿が自動でつけられるサービスが60%近い支持を受けている。
注目のFinTech関連サービスの利用意向では、個人間送金サービスを利用したい人が4割 、家計の見える化実践者の6割半が「クラウド家計簿サービス」の利用意向 があることがわかっている。また「多機能一体型カード」は現金派の5割半の人が利用意向があることから、キャッシュレス化を促進するサービスになる可能性がある。( FinTech online編集部 )