北洋銀行(北海道)は4月1日、FinTechを推進する専門部署を新設する。金融業界でFinTechを活用した動きが活発化する中、本部組織内に専門部署を設置することでFinTechへの本格的な対応を可能にする。

インターネットの活用などに取り組むチャネル開発部内に「フィンテック推進室」を設ける。人工知能やビッグデータなど金融テクノロジーに関する情報収集や調査研究などに取り組む。

北洋銀行は、千葉銀行や中国銀行(岡山県)など地方銀行6行で取り組むフィンテックの活用に向けた共同出資会社の設立にも参加することを発表している。

共同出資会社の設立は、ほかに第四銀行(新潟県)、伊予銀行(愛媛県)、東邦銀行(福島県)が参加する取り組みで、FinTechに関する調査・研究情報を集約し、共同研究を行うことで効率的に事業化をつなげたい考えだ。日本アイ・ビー・エムとも連携する予定で、共同事設立は2016年7月ごろを予定している。

仮想通貨や新たな決済サービスなどを提供できるFinTechは、銀行利用者の利便性向上のほか、新しいビジネスの創設につながる期待が高いことから、金融機関の注目を集めている。メガバンクがベンチャー企業との提携などで先行しているが、地銀の動きも活発化してきているようだ。( FinTech online編集部

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