クレディセゾン(東京都豊島区)は3月28日、 出資先のアイリッジ(東京都港区)の発行済み株式約8.7%を追加取得したと発表した。アイリッジの既存株主デジタルガレージ(東京都渋谷区)を含めた3社の業務連携を強化し、FinTechソリューションの共同開発を推進していく。

アイリッジは企業のO2O(Online to Offline)支援を行っており、 スマートフォンを利用したO2Oプラットフォームを手掛けている。O2Oソリューション「popinfo(ポップインフォ)」の提供やO2Oアプリの企画・開発、運用支援などを提供している。

今回の連携強化では、アイリッジが得意とするスマートフォンを活用した総合ソリューション力と、デジタルガレージの持つオンライン決済事業やブロックチェー ンを活用した決済などのの研究開発、クレディセゾンの顧客基盤やカード事業で培った決済ノウハウを組み合わせる。スマホ向けO2Oとブロックチェーンを活用したFinTechソリューションの開発を進めていく。

また、最先端技術の導入については、デジタルガレージが推進する研究開発活動「DG Lab」を活用。同社の投資先でありブロックチェーン技術を有するBlockstream社との連携で、ビットコインに代表される仮想通貨や、ブロックチェーン技術を積極的に取り込んでいく方針としている。

デジタルガレージはインターネットサービスでの投資・育成支援事業、マーケティング事業、グローバルオンライン決済事業の三つの事業に注力している。現在、新たな事業の柱を技術シーズから育てようと、研究開発組織「DG Lab」の設立準備を進めており、研究テーマの一つとして「ブロックチェーン」を挙げている。

クレディセゾンは 「セゾンカード」や「UCカード」を展開。同ブランドが持つ3500万人の顧客基盤を活かしさまざまな企業との連携を進めており、最近ではFintech分野への投資を強化している。( FinTech online編集部

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)