中途採用,求人
(写真=PIXTA)

企業を対象にした「2016年の中途採用」についてのアンケート調査で、中途採用の人数については40%の企業が「(昨年より)増やす」と答えた。調査をまとめたエン・ジャパンでは「2013年の33%、2015年の32%と比べポイントが高く、企業の採用意欲の高さがうかがえる結果」と分析している。

これは同社が運営する人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」の利用企業を対象にしたもので、177社から回答を得た。

中途採用数増の目的は「既存事業の強化」

中途採用数を増やす考えの企業に理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「既存事業の強化」で70%。続いて「需要の拡大」が42%、「退職者の増加」(25%)という結果になった。

この「需要の拡大」という回答は、2013年が27%だったことから、25ポイントも増えたことになる。この点について同社は「停滞感のある個人消費に比べビジネスでの需要は高いことがうかがえる」としている。

採用を予定している人材については、「経験者・一般クラス」が93%で最も多かったものの、「管理職・マネージャークラス」も22%とはいえ、昨年の19%に比べて3ポイント増加している。

「採用基準」の変更については8割以上の企業が「(昨年と同一職種・ポジションで中途採用を行う場合)採用基準を変えない」と答えたほか、「採用基準を下げる」という企業が6%から12%へと増えた。

この点に関しては、先ごろマイナビが発表した調査でも、選考基準を「前年より甘くした」と答えた企業が12年の13.6%から15年の23.3%と大きく増えていることが分かっていた。これらの結果から、企業が経験のある人材を欲しがっている実態が読み取れる。(ZUU online 編集部)

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