「バラ売りのトマトと箱入りのトマトではどちらが得か」「銀行をよそおって口座情報を聞きだそうとする詐欺メールを見抜けるか」--。

世界15カ国で、15歳を対象に冒頭のような質問を投げかけ、お金に関する知識を調べたところ、最高スコアを獲得したのは中国で、566ポイントだった(北京・上海・広東・江蘇省の中央値)。最低スコアはブラジルで393ポイント。残念ながら日本は調査に含まれていない。

この調査は2015年にOECD(経済協力開発機構)が実施した学習到達度調査(PISA) の結果を分析したもので、金融リテラシー度の高い生徒は数学と読解のテスト結果もよいことなども報告されている。

対象となった加盟10カ国・提携5カ国の15歳、4万8000人のうち、12%が高度な金融リテラシーが身についているのに対し、22%はまったく知識がない。

金融リテラシーが高い生徒はわずか1割