アルゴナビス
(写真=PIXTA)

おはようございます。4月も半ばというのに強烈に寒くなっています。今年の夏はエルニーニョではなくラニーニャで冷夏となるのではないかと思っていたのですが、逆に猛暑になるというような見方もあります。ただ、株式市場とすれば夏はやはり暑い方が上昇しやすいと思います。

株価は景気に先行するということが言われますが、今回の決算発表はおそらくかなり慎重な見方をする企業が多いと思われます。そうした「慎重な見通し」を懸念して株価が低迷しているのでしょうが、それにしては売られ過ぎ、買われなさすぎだと思います。割安感が出ているものも多いと思われ、ここからもう一度見直して先回り買いをして見ても良いかもしれません。

米国市場は軟調,シカゴ市場(CME)で最後に円高を嫌気して日経平均先物は売られてしまいましたが、夜間取引の日経平均先物が堅調な展開となっていたこともあり、本日の日本市場は堅調な展開が期待されます。昨日の動きや夜間取引の動きを見ていると先週まで見られていた指数を押し下げるような先物の売りが止まった感もあり、為替が大きく円高に振れるということがなければ、底堅さを確認しながら堅調な展開になるのではないかと思います。ただ、円高が止まったということでもなく、ここから日米の決算発表が本格化するところで上値を積極的に買い上がる材料もなく、堅調ながらも上値の重い展開になりそうです。

1万6000円を目指す動きになるのでしょうが、一気に1万6000円を超えるというには材料不足と言う感じです。逆に1万5500円を割り込んでさらに指数が下押すだけの要因もなく、決算動向や為替動向をにらみながら指数は1万5000円台後半での動きとなり、個別に材料のあるものが買われるということになるのでしょう。

本日の投資戦略

円高気味ではあるのですが、売り飽き気分もあり、日本市場は堅調な展開が期待されます。米国株は逆に手仕舞い売りに押されているのですが、日本市場は手仕舞いの買戻しなども見られるのではないかと思います。為替がさらに円高に振れるようであれば売り急ぐこともあるのかもしれませんが、1ドル=108円を割り込むと円を買い難く、手仕舞いの円売り=ドル買いが出るというような雰囲気になると上値を試すことになりそうです。

日本企業に先んじて米国企業の決算発表が始まりますが、足元の業績が好調とされるものが多くなれば、ドルが買われ、米国での利上げが取りざたされてくるものと思います。そうした時に原油価格などがしっかりとしているようであれば、新興国の通貨が売られるということがなければ、世界同時株高も期待できるのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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