GW,北海道新幹線,行楽
(写真=PIXTA)

北海道新幹線が3月26日ついに開通した。2016年のGWは新幹線開通後初めての大型連休で、函館市内の宿泊施設はすでに満室状態だ。

新幹線の発着駅となる新函館北斗駅は函館駅から約18キロ離れた場所に位置する。駅舎内の天井には地元産の道南杉をふんだんに使用するなど、モダンさの中にぬくもりを感じられる内装に仕上がっている。駅周辺にはレンタカー会社とレストランが1件ある程度。徒歩で巡れる観光スポットはないといって良い。本稿では車で巡ることを前提に、新函館北斗駅周辺の魅力的な観光スポットをご紹介する。

ラッキーピエロ峠下総本店 GLAYも愛した函館を代表するハンバーガーショップ

函館出身のロックバンドGLAYがその著書やラジオで紹介したことで全国的な知名度を得たハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」。全国ご当地バーガー日本一に輝いたこともある人気店だ。函館近郊に17店舗を構えるが、その総本店が駅から車で約8分のところにある。

総本店はとにかく巨大。約1万平方mの土地に約1000平方mのログハウス風の建物が建てられている。中に入ってみるとまず巨大な椅子「ビッグレッドチェア」に目を奪われる。説明書きによると座ると財運に恵まれるそうだ。記念撮影スポットになっている。

定番は「チャイニーズチキンバーガー」。甘辛く味付けされた熱々の鶏唐揚げが、みずみずしいシャキシャキレタスと一緒にバンに挟まれている。噛むとジュワッとあふれ出す肉汁の旨みを味わいたい。

飲み物は「ラッキーガラナ」がお勧めだ。ガラナの実を利用した炭酸飲料は、北海道では昔から良く飲まれている。見た目はコーラのようだが、少し薬草のような味がして、クセになる。

ラッキーピエロ 峠下総本店
北海道亀田郡七飯町峠下337-11
TEL 0138-66-6566
営業時間:午前10:00〜午前0:30

大沼国定公園 北海道の湖と山が織りなす雄大な景色を堪能

新函館北斗駅から特急で1駅。車では約17分のところに大沼国定公園がある。3つの湖と活火山の駒ヶ岳を抱いたその景色は圧巻で、北海道の大自然を味わうにはうってつけの場所だ。

釣り堀、レンタサイクル、遊覧船など、公園内には様々なアクティビティーがあるが、お勧めは遊歩道の散策と貸しボートだ。

散歩コースは5つ整備されている。多くのツアー客は時間の関係で「大島の路」(所要時間約15分)を散策するが、お勧めは「島巡りの路」(所要時間約50分)だ。大沼には大小126の小島がある。同コースでは小島にかかった橋をいくつも渡り、ミズナラの巨木が生い茂る道を歩く。水の美しさと木の迫力、それとちょっとした冒険感覚が味わえるのが魅力だ。

貸しボートは手漕ぎボートとペダルボートが用意されている。湖に漕ぎ出してしばらくすると、見渡す限りが水で、まるで海にいるかのような錯覚に陥る。また、夏にはスイレンが水面に咲き誇り、幻想的な風景をすぐそばで見られる。

大沼国定公園
北海道亀田郡七飯町大沼町145
TEL 0138-67-2170

鈴木牧場牛乳 毎朝絞りたての牛乳で作るソフトクリームが人気

北海道のイメージといえば「牛」という人も多いだろう。函館近郊にも牧場がいくつかあり、自社の牛乳を使用した商品を販売している。中でも鈴木牧場牛乳のソフトクリームがお勧めだ。

特徴は確かなミルク感と、潔いさっぱりとした後味。牧場直営のソフトクリームは濃厚さを押し出しがちで、少し後味が舌に残ることがある。もちろん、それはそれで美味しい。しかし、ここのソフトクリームはなめた直後には牛乳の美味しさをしっかり主張するものの、次の瞬間にはきれいさっぱりいなくなる。その潔さが牛乳の質への自信を感じさせる。

ソフトクリームの原料の8割を占める牛乳はその日の朝に搾ったものを使用。砂糖は国産の無漂白砂糖を使用している。店舗の隣には牛舎があり、のぞいてみると牛たちがのんびりと草を食んでいる姿も見られる。

新函館北斗駅からは車で約10分。暖かい日には車がひっきりなしに出入りする人気店だ。2016年は顧客からの強い要望により例年より2週間も早くオープンしたそうだ。

鈴木牧場牛乳
北斗市向野46番地54
TEL 0138-77-8241

トラピスト修道院 一直線に海へと伸びる並木道が美しい

新函館北斗駅から車で約35分。津軽海峡の海風を感じられるドライブコースをしばらく走ると、日本最初のカトリック男子修道院「トラピスト修道院」に到着する。

修道院の駐車場に来たら、まず来た道を振り返ってほしい。一直線に海へと続く並木道が見えるはずだ。

修道院の建物内に入るにはハガキによる事前申し込みが必要(女性は不可)だが、広々とした緑に囲まれたのどかな敷地を自由に散策できる。正面入り口から徒歩で15分ほど裏に回り、山道を少し登ると小さな祠と展望台があるのは地元の人たちにも余り知られていないようだ。

また、ここで作られるトラピストクッキーは函館の代表的なお土産の一つで、修道院で飼育された牛から作った濃厚なバターの風味が楽しめる。

トラピスト修道院
北海道北斗市三ツ石392

東前温泉しんわの湯 開放感あふれる田畑に囲まれた露天風呂

新函館北斗駅から車で約10分。東前温泉しんわの湯は平日も昼間から地元客で賑わっている。9種類のお風呂と3種類のサウナがあるが、一押しは露天風呂だ。

ここの露天風呂はとても開放感がある。周りが田んぼや畑で背の高い建物が少ないため、広々とした北海道らしい景色を楽しみながら、のんびりお湯につかることができる。

アルカリ泉とナトリウム泉の2種類の源泉を持ち、源泉100%掛け流しで常に鮮度の良い温泉が楽しめる。

入浴料は大人420円とリーズナブルだ。シャンプーやボディーソープなどは備え付けられていないが、購入はできる。

東前温泉 しんわの湯
北海道北斗市字東前85-5
TEL 0138-77-8000
午前5:00〜午後11:00(年中無休)

今回紹介したスポットはほんの一部で、他にも様々な見所がある。長い冬を越えベストシーズンに突入した函館をぜひ満喫してほしい。(ZUU online 編集部)

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