英コンサルティング会社、ブランド・ファイナンスが世界の銀行の価値を評価した「2016年版バンキング500」を発表し、日本からは三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行など36社が選出された。評価には「ブランドの強さ(投資、エクイティ、パフォーマンス)」「利益」「ロイヤリティー」に関するデータに基づいて数値化した「ブランド価値」が採用されている。

国内は全体的にランクダウンが目立つ結果に

500位以内には野村信託銀行(60位)、三井住友信託銀行(136位)、大和ネクスト銀行(140位)などが36社がライクインしたが、50位入りを果たしたのは三菱東京UFJ銀行(15位)、三井住友銀行(39位)、みずほ(42位)の3社のみ。最新版では全体的にランクダウンが目立った。前年よりも順位をあげたのはわずか4行だ。野村や三井住友の信託系が若干上昇を見せたほか、京都銀行と農林中央金庫が50位ほど大幅にランクアップした。

国際編の9位までは米中が独占 日本はMUFGが15位に

国際版の首位は昨年に引き続きウェルズ・ファーゴ。2位の中国工商銀行も不動で、9位までは「米国 VS 中国」の接戦になっている。最も目につくのは中国4大商業銀行が10位以内にすべてランク入りしている点だ。この数字は5社がトップ10入りした米国の銀行を着実に追い上げており、20位以内の総合(6社)では米国と対等の立場になることを示している。また米銀行には下落傾向が見られるのに対し、中銀行は上昇の波に乗っているのが大きな差だ。ほかには英、日、カナダ、フランス、スペイン、各国の大手銀行が10位以降に名を連ねている。

国内編トップ20

10位 横浜銀行(総合254位、前年252位)
9位 新生銀行(総合253位、前年206位)
8位 りそな銀行(総合187位、前年135位)
7位 農林中央金庫(総合145位、前年194位)
6位 大和ネクスト銀行(総合140位、前年132位)
5位 三井住友信託銀行(総合136位、前年145位)
4位 野村信託銀行(総合60位、前年61位)
3位 みずほ銀行(総合42位、前年39位)
2位 三井住友銀行(総合39位、前年43位)
1位 三菱東京UFJ銀行(総合15位、前年12位)

総合編トップ10

10位 バークレイズ 英(前年13位)
9位 HSBC 米(前年3位)
8位 シティ 米(前年5位)
7位 バンク・オブ・アメリカ 米(前年6位)
6位 中国銀行 中(前年9位)
5位 JPモルガン・チェース 米(前年7位)
4位 中国農業銀行 中(前年8位)
3位 中国建設銀行 中(前年4位)
2位 中国工商銀行 中(前年2位)
1位 ウェルズ・ファーゴ 米(前年1位)

(ZUU online 編集部)

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