コンセプトカー,BMW
3月に発表していたコンセプト”BMW Group THE NEXT 100 YEARS”(画像=BMW)

BMWが2021年までに全自動運転車の発売を計画していることが、5月12日、ミュンヘンで行われた年次株主総会で明らかになった。

近年電気自動車開発に力を入れているBMW。ハラルト・クルーガーCEO自らが全自動運転車を次のステップと見なし、「世界一の自動運転車メーカーを目指す」という野望のもと、開発に踏み切ったようだ。

「i Next」と名付けられたBMW初の全自動運転車は、軽量でデザインも一新される予定だ。

車と消費者の安全を確保しながら「近未来」を目指すBMW

昨年から親会社ダイムラーとともに、Appleとの共同自動運転車開発の交渉が進んでいると報じられていたBMWだが、今年に入ってデータ所有権の問題などで提携関係が暗礁に乗り上げ、独自の販売路線に切り替えたものと思われる。

クルーガーCEOは自動運転車開発におけるBMWの最優先事項が「自動車の安全と顧客の個人情報の厳守」とし、「あらゆる点で世界最高の自動運転車メーカーとなる」意気込みを株主総会で表明した。

詳細については正式に公表されていないが、BMWが今後目指す方向性が非常に近未来的であることに疑念をはさむ余地はない。

今年3月7日の創立100周年記念イベントで展示されたコンセプトモデル“BMW VISION NEXT 100”には、2つのまったく異なる運転モードの併用や4Dプリントなど、未来を想像させる技術がふんだんに採用されていた。

国際大手による自動運転車開発ブームの火ぶたは切っておとされた。米国ではApple、Google、テスラ、フォードなどが猛烈な勢いで開発や試運転を進め、スウェーデンではボルボがロンドンでのテスト運転を来年に予定している。

2018年には「i8ロードスター」の発売も予定されているBMWは、5年以内に「世界一の全自動運転車」を世界に披露することができるのだろうか。(ZUU online 編集部)

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