これから投資用不動産の購入を検討されている方のなかには、何からすればよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。筆者にも、情報を求めていろいろと手を出した時期がありました。そんな方に向けて、なるべく遠回りせず、しかも不安なく不動産を購入するためのステップを、筆者の経験をもとにご紹介します。
やってよかったことはこの3つ
1. 不動産投資の学校に通う
不動産投資に関する書籍はたくさんあります。また、今はネットで得られる情報も大変充実しています。ただ、不動産投資を体系的に学べる方法というのは、実のところあまり存在していません。そんななか、不動産投資全般を体系立てて教えてくれる学校があることをご存知でしょうか?
不動産投資がブームになっているとはいえ、不動産業界には、業界ならではの専門用語や独特な考え方があり、初心者にとってはハードルが高いことも確かです。かつて筆者も、週に1回のペースで3カ月間通いましたが、不動産投資のベースとなる考え方はこの時に学び、それは今も生かされています。
2. 不動産会社が主催するセミナーに参加する
不動産投資を学べる場所は学校だけではありません。不動産会社が個人投資家を対象に、セミナーを行うことがあります。セミナーといっても、「知識不足では不動産を売り付けられるかも……」そんな不安を感じるかもしれません。
筆者は右も左も分からない投資初心者のころから、さまざまなセミナーに参加してきました。しかし、その中で不動産を無理やり売り付けようとするような会社は皆無でした。その後、電話がかかってくることはあっても、強引に購入を促されたことはありません。
ただし、このときの注意点としては、セミナーを主催する不動産会社の強みを理解してから参加することです。順序としては、まず、不動産投資の学校で体系を学び、不動産投資の全体像を理解します。そのうえで、区分所有(マンションやビルなど1棟の建物の各部屋) に強い会社、アパートでも新築に強い会社、中古に強い会社というように、不動産会社それぞれの特性を見極めましょう。これは、自分に合った投資方法を知るために有効な手段です。
3. メンターと仲間を見つける
「メンター」とは、指導者、助言者、相談者となる人物のことを言います。このメンターと仲間は、不動産投資をしていくうえでいると心強い存在ですが、特に順序には気を付けていただきたいのです。まず見つけるのは「メンター」、「仲間」はそのあとにつくりましょう。
なぜ、仲間をつくるのはあとがいいのかといえば、もし、不動産投資を始める前のあなたに仲間できたとします。その場合、仲間となった人も大抵はあなたと同じく不動産投資未経験の人でしょう。経験も知識もない者が集まったところで、何も生まれはしないでしょう。
ですから、まずは自分が目指したい不動産投資の手法を実践している先輩投資家を見つけて、その人の手法を徹底的に習得するのです。その後、物件を購入し、晴れて大家デビューしたら、今度は積極的に仲間を見つけましょう。
大家になるとさまざまなトラブルが起こります。トラブルは1人で解決しようとするよりも、仲間でシェアしたほうが、解決への道に早く近付けることはお分かりでしょう。情報のシェアでヒントが得られるかもしれませんし、同様のトラブルを経験した仲間から、アドバイスをもらえるかもしれません。
しなくていいこともある
ここまで、不動産投資をするうえで、ぜひ実行していただきたいことを紹介しましたが、逆に、初心者がやりがちな要注意事項もあります。
1. 有名投資家のセミナー・教材・面談は必要か?
筆者も過去に、1回5万円のセミナーや、2万円の教材など、手当たり次第に購入していた時期がありました。当時は、「何千万という不動産の購入に比べたら、数万円で失敗を回避できるなら安いもの」という思考がはたらいていたからです。
しかし、今振り返ってみて、それらが役に立ったかというと疑問です。たとえセミナーの講師が、多数の不動産を所有している有名投資家であったとしても、言ってしまえば個人の体験談の延長線、一個人の経験則にすぎません。それであれば、会社として、個人とは桁の違う数の取引を行ってきている不動産会社のセミナー情報のほうが、データとしての信ぴょう性は圧倒的に高いのではないでしょうか。
2. 人気個人投資家のブログ・メルマガをうのみにしない
また昨今、有名な先輩投資家が無責任な意見を広め、初心者を軽率にあおるケースが散見されます。その投資家はなぜ有名になったのか、考えてみてください。ブログやメルマガで懸命にブランディングしていないでしょうか?
彼らの本当の目的を見極めましょう。もしかしたら、セミナーや個別相談で収益を上げることが目的なのかもしれません。また、相談は無料でも、その後に紹介する業者からキックバックをもらっているのかもしれません。ブランディングに力を入れている投資家は、どちらかのケースに当てはまることが多いと考えてよいでしょう。
金もうけの仕組みに巻き込まれるなかれ
本物の投資家は、自身の投資活動に100%エネルギーを投入しています。ほかのことでお金もうけをしようすることも、そのために割く時間もないはずだと筆者は考えています。
一方、ブランディングが巧みなだけの投資家は、集客テクニックにも長けています。彼らが語り掛けてくる耳に心地よい言葉は、初心者を惑わす手口かもしれません。有名投資家の宣伝文句の裏には、お金をもうける仕組みがあるかもしれないことを、どうか忘れないようにしてください。
Swimmy
30代女性不動産投資家。投資歴10年。株式、投資信託、FX等さまざまな手法で資産運用を行い、国内外に物件を所有。上場企業の不動産業務、有名投資家のアシスタントを経て、現在は湘南でスローライフを満喫中。
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(提供: DAILY ANDS )
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