強烈なインパクトを残す水玉アートで知られる草間彌生(くさまやよい)。米誌「TIME(タイム)」が発表した2016年版「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれ、ますます注目が集まっています。ほかに選ばれているのは、俳優のレオナルド・ディカプリオやFacebook CEOのマーク・ザッカ―バーグ夫妻など、そうそうたる面々。ここで気になってくるのが、草間アートのお値段です。果たして価格はおいくらなのでしょうか。

あの有名作品は○億円?世界が注目する草間ワールド

前衛的なアーティストといわれることが多い草間彌生は、タイム誌の100人に選ばれる前から、独特の世界観で国内外から高い評価を得てきました。

彼女は1957年に渡米、ニューヨークを中心に活動を広げ、過去にはルイ・ヴィトンとのコラボレーションも実現。このヴィトンとのコラボは、彼女の大ファンでもあるというファッションデザイナー、マーク・ジェイコブスの影響が大きかったといいます。

2000年代に入り、草間アートはさらに価値を高めていきます。絵画のオークションではなんと8億円に近い値がついたこともあるそうで、現在では、存命中の女性アーティストで最も総額が高いともいわれています。

本物にはもちろん手が届かないとしても、より本物に近いシルクスクリーンではいくらになるのでしょうか。調べてみたところ、草間彌生の作品の中でも有名なドット柄のかぼちゃは、小さなサイズのシルクスクリーンで200万円前後。モチーフとして人気がある網模様も100万円ほどで、どちらも決してお手頃とはいえないようです。

しかも、タイム誌に選ばれて以降、価格はさらに高騰し品薄となっている様子。今後も注目が続きそうな草間彌生アートを楽しむには、ほかにどのような方法があるか、以下に紹介しましょう。


草間彌生の故郷で本物に触れる

草間彌生の出身地、長野県松本市にある「松本市美術館」は、松本駅から10分ほどの市街地にあります。草間彌生の常設展のほか、子供のころに描いた作品や立体作品なども展示され、彼女のルーツに触れながら多くの作品を鑑賞することができます。

楽しみは美術館の中だけではありません。玄関横には高さ10メートルほどにもなる巨大作品「幻の華」が設置され、記念撮影スポットとしても人気があります。原色の水玉模様を施した自動販売機やベンチなど、さまざまな空間で草間ワールドを堪能できるつくりになっているのです。

非日常な現代ポップアートを日常に

草間彌生のドットの世界をもっと身近に楽しみたいという人には、気軽に購入できるインテリア雑貨や小物がオススメです。人気を集めているのは、やはり水玉模様のかぼちゃ。存在感たっぷりのかぼちゃクッションは、部屋に置くだけで一気に草間ワールドに。

次いで人気があるのが、「真夜中に咲く花」をモチーフにしたトートバッグ。カラフルな色使いとドット柄のアバンギャルドなデザインは、普段使いのおしゃれアイテムにぴったりです。

キーホルダーや文房具などの日常的なアイテムも、草間ワールドの色が加わると遊び心いっぱいのグッズに見えてしまうから不思議ですね。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。

幼少期から「増殖する水玉」の幻覚が見えていたというエピソードが有名な草間彌生。彼女の作品からは、宇宙、地球、人間、すべて水玉でできているという独特の哲学、そしてエネルギーとメッセージ性が強く発されています。あなたも、多くの人が魅了される草間アートの世界に触れてみませんか? 彼女の揺るぎないパワーの一端を目にすることができるかもしれません。

杜美樹(もりみき)
雑誌の編集長を経て、フリーランスとして活動中。旅行や美容・健康、ビジネス関連などの記事やコラムを幅広く執筆。「生きるために必要なこと」のほとんどは愛猫から学んでいる

(提供: DAILY ANDS

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