2017年のGDP(国内総生産)成長率予想が発表された。1位からインド、中国、インドネシアとアジア諸国が気を吐く中、日本は主要国43カ国中、日本は42位であることが判明した。

データを作成した経済協力開発機構(OECD)によると、世界平均3.3%、OECD加盟34カ国平均2.1%、ユーロ加盟15カ国平均1.7%の成長が予測されているが、日本はこれらをはるかに下回る0.4%という残念な数字だ。最も高い成長率が期待されているインドの19分の1ということになる。

数字のみで見た場合、大きな経済成長が見込まれているのは中国やインドネシアに代表される新興国で、米国(2.2%)、英国(2.0%)、ドイツ(1.7%)といった経済大国は、軒並み平均以下の予想。

中国経済の失速や原油価格の暴落の影響は、世界的にまだまだ尾を引きそうな気配が濃厚だ。

上昇気流に乗ったインド 中国失速、原油安の余韻は継続

アジア3カ国が上位3カ国を独占。韓国、オーストラリアも20位以内にランクインしている。

一方最下位のブラジル(1.7%減)とロシア(0.5%)にはさまれ、ワースト3に選ばれた日本。成長率がマイナス5.53%だった2009年から翌年には4.71%と驚異的な成長を遂げた実績はあるものの、2011年には再びマイナス0.45%に急降下している。

その後小刻みに上昇下降を繰り返しており、現在も勢いに欠ける状況が続いている。

今年4月には国際通貨基金(IMF)も日本のGDP成長率を0.1%と4ポイント下方修正しており、円高、消費増税、個人消費の低迷など成長を阻む要素が満載だと見られている。

成長率では世界2位と予想されている中国は、引き続き減速傾向。傾斜は緩やかだが2014年の7%台と比較すると確実に下降気味だ。同様に15位の韓国も景気は失速中。消費も著しく低下している。

原油依存国であるブラジルとロシアの苦境は、来年も続く見通しとなっている。

2017年GDPが大きく成長する20カ国

20位 ニュージーランド 2.7%
19位 スウェーデン 2.8%
18位 オーストラリア 2.9%
15位 メキシコ 3.0%
15位 韓国 3.0%
15位 エストニア 3.0%
15位 コロンビア 3.0%
13位 イスラエル 3.1%
13位 ハンガリー 3.1%
12位 スロバキア 3.2%

10位 リトアニア 3.4%
10位 アイルランド 3.4%
7位 アイスランド 3.5%
7位 ラトビア 3.5%
7位 ポーランド 3.5%
6位 トルコ 3.7%
5位 ルクセンブルグ 3.8%
4位 コスタリカ 4.1%増
3位 インドネシア 5.9%
2位 中国 6.2%増
1位 インド 7.5%増

(ZUU online 編集部)