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(写真=PIXTA)

「将来の不安に、今のうちから備えたい」こうした思いから、本業を持ちながらも不動産投資への関心を持つ人が増えています。安定収入を確保したい、子供のために教育資金を準備したいなど、その目的はさまざまです。

何かを始めようとする時、私たちは不安や疑問を抱きます。不動産投資も同じで、「よく分からない」「金額が大きい」「専門家がいない」など、いろいろな疑問や不安が出てきます。

これを解消するためには情報集めがポイントとなります。特に情報格差が大きい不動産投資では、その仕組みの理解と、投資しようとする物件の比較検討において情報は欠かせません。毎月損失を出している人がいる一方、毎月確実に収益をあげている人がいるのも事実です。その大きな違いは何かといえば、それは情報(知識)格差なのです。

不動産に関する情報収集の方法

不動産投資を行うのに必要とされる情報は、大きく分けると「不動産」というモノ(ハード)についての情報と、「不動産投資」というソフトについての情報の2種類があります。ここでは「不動産」の情報を集めるための、いくつかの方法についてご説明します。

1. 不動産情報サイトの活用
まず、不動産投資は物件情報を手に入れることから始まります。物件情報を1件でも多く集めましょう。多く集めることで、優良物件に出会うチャンスは広がっていきます。

他の投資と違って、不動産投資は同じ投資対象が2つとない世界です。

また投資物件にはさまざまな種類があり、店舗や事務所などの「事業用」とマンションの1室、アパート1棟ものなどの「住居用」の2つに分かれます。投資目的や資金によって異なりますが、まずは手頃な住居用投資物件の情報から集めてみましょう。

インターネット上には多くの不動産仲介会社が物件情報を出していますが、あまりに多いので、どれが投資物件か見分けがつきにくいかもしれません。不動産投資専門の情報サイトなら、利回りも記載されていて分かりやすいので、最初の物件情報収集は、こうしたサイトから始めてみてはいかがでしょうか。

2. セミナーや書籍の活用
各種の不動産投資セミナーや書籍から、他の人が不動産投資をどのように行っているかというノウハウが学べます。

もちろん、講師や著者その人の考え方や経験談ではあります。しかし、投資に関わる基本的な知識や失敗しないためのノウハウ、リスク回避の仕方、お勧めの最新物件情報、税金対策など、さまざまな情報をひろく集めることができます。

不動産投資会社が開催するセミナーは、ほとんどが無料です。興味ある不動産投資の種類に合わせてセミナーを選ばれると、効率良く情報収集ができるでしょう。

また、セミナーには不動産投資を始めたい、あるいは実際に不動産投資をしている人たちが参加しています。「不動産投資の世界にはこういう人たちがいるのだ」と実感できる場であり、同じ目線の仲間と知り合えるチャンスでもあります。

3. 現地調査
不動産投資が、株式やFXと根本的に違う点は、投資対象が不動産という「動かない資産」であり、投資対象についての詳しい情報を得るには、こちらから足を運んで現地調査を行います。Googleマップの「ストリートビュー」でも現地の様子は確認できますが、そこから得られる情報はわずかです。

不動産投資の対象は、土地や建物というリアルな存在であり、実際に自分の五感を働かせて現地調査をすることが非常に大切です。目や耳、足を使って、街の雰囲気を感じてみましょう。それぞれの物件には独自の雰囲気もありますし、物件のある街の空気も同様です。入居者は、家賃や部屋の広さといった条件のほかに、部屋の感じや街の雰囲気も考えて入居を決めるものです。

現地調査で集める情報(チェックポイント)はたくさんありますが、初めての方は細かなことは気にせず、自分が入居者になったつもりで、地図を頼りに、散歩感覚で現地へ行ってみましょう。不明点がある場合は、物件情報を提供した不動産会社で確認してください。「こんなこと聞いたら恥ずかしい」と思うことはありません。不動産投資家の誰もが、最初は初心者なのです。

不動産投資に欠かせない情報パートナー

インターネットの普及により、かつては限られた人たちの世界だった不動産投資も、かなりオープンになりました。

しかし、いろいろな情報が飛び交い、その質も玉石混交です。初めて不動産投資をする方には情報の選択が難しく、これが成功・失敗の分かれ道になります。投資は自己責任、しかも金額が大きいという不動産投資の世界では、情報力のあるパートナーの存在が、初めてというハンディキャップを補います。そして投資戦略が明確化され、成功率を大きく高めます。

戦略は大切ですが、だからこそ簡単に決まるものではありません。不動産投資の目的を、自分なりにいろいろ考えながら明確化していく。年収や資産などの条件についていろいろ検討してみる。こうした試行錯誤から、自分なりの戦略が見えてくるものです。その戦略について、きめ細かなアドバイスをしてくれる情報パートナーを探すこと。それが、足を使った情報集めの一番大事なポイントです。

まとめ

どんな時でも、自ら積極的に集めた情報が価値を持ちます。特に、足を使ってナマの情報を集めることで、貴重な「経験」という付加価値が必ず付いています。どんな小さな経験も決して無駄にはなりません。多くの人が、将来への不安を感じて、「不動産投資をやってはどうだろうか?」と思っています。

もちろん、「やるリスク」と「やらないリスク」がありますが、いずれを取るにしても、まずは情報を集めることから始めてはいかがでしょうか。(提供: 不動産投資ジャーナル

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