図にウォーキングと病気の関係を示したので、ご覧ください。これは中之条研究から得られたデータをグラフ化したもので、「歩数」と「中強度の活動時間」が増えるにつれて、予防できる病気の種類が増えることがわかります。「8,000歩/20分」を続けたグループは、うつ病、認知症、心臓病、脳卒中、がん、動脈硬化、骨粗鬆症になる確率が低く、高血圧、糖尿病の発症率がこれより運動量の少ない人と比べると圧倒的に低くなります。ほとんど「万病予防」と言っていいほどの健康効果が証明されたのです。
ただし、メタボの人に限っては、「1万歩/30分」の運動が有効です。メタボ解消以外の効果は、「8,000歩/20分」も「1万歩/30分」も変わらないことが明らかになっていますから、とくに肥満対策の必要がない人は「8,000歩/20分」を実践すれば十分です。