(写真=PIXTA)
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今日は梅雨空となりましたが、株式市場は引き続き堅調となりそうです。空梅雨という雰囲気もありますが、株式市場も先週までの雰囲気とがらりと変わり、買い直されているという感じです。先週末の時点でここまで上昇となると思っていなかったということが一番の上昇要因ということなのでしょう。

先週末までの売られ方が異常となっていたのだと思いますが一方で今週の急騰も異常という感じです。天候と同じで株式市場でも「異常気象」となっているのだと思います。日経平均に新しく採用される銘柄がヤマハ発動機 <7272> と決まりましたが、入れ替えの影響は少なからず出てくるものと思われ、堅調な相場が続いていますがまだまだ波乱もあると思います。

米国株高や円安を好感して買い先行となりそうです。2日で1,000円も上げた後だけにさすがに上値も重くなるかと思われるのですが、夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物が16,500円水準まで上昇しており、主力輸出株などを中心に買い直しや買い戻しを急ぐ動きもあって大きな上昇となりそうです。小型銘柄も値動きの良さもあって堅調でしょうが、指数先行で主力銘柄が主体となりそうです。

目先的な過熱感も出るかと思ったのですが、予想以上に大きな上昇となっています。先物とオプションの相乗効果で指数を押し上げているという面もあるのでしょうが、売られ過ぎの修正が行われていると思われます。それでもさすがに16,500円水準では上値も重くなりそうです。

本日の投資戦略

特に「これ」といったものに反応しているということでもないのですが、堅調な展開が続いています。先週とは全く様子が違うという感じで15,000円割れどころか16,000円をあっさりと超えてきています。売られすぎていたものが買い直されているということもあるのでしょうが、弱気に安心していた向きが慌てているということもあるのだと思います。

ここまではどんな銘柄でも戻すというような感じでしたが、ここからは少し選別も出てきそうです。買える銘柄を探して循環的に買い上がるというよりは指数先行型という感じでもあり、オプションや先物の動きが上昇を加速させているのだと思います。こうなると逆に急転直下ということもあるので、注意も必要かと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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