今週の為替展望

今週注目される経済指標は、8日の7月景気ウォッチャー調査、中国7月貿易収支、9日の中国7月消費者物価、中国7月生産者物価、10日の6月機械受注、7月都心オフィス空室率、12日の中国7月鉱工業生産、中国7月小売売上高、中国7月都市部固定資産投資、米7月小売売上高、米7月生産者物価などである。

今週の外国為替市場は、米雇用統計が市場予想を上回ったことから、FRBによる9月利上げ期待の高まりによるドル高が期待される。失業率は4.9%と前月から変化はなかったものの、非農業部門雇用者数が前月比25万5000人増と事前予想を大きく上回っている。さらに、岩田日銀副総裁が緩和規模の縮小を否定したことも一定の下支え要因となりえるだろう。

テクニカル面では、週足ベースのボリンジャーバンドはローソク足が、マイナス1σから2σの間であり、週足14週のRSIは、30%台後半となっていることから、やや円が買われ過ぎと言える水準となっている。

これらを考慮すると、テクニカル面と良好な雇用統計の結果に加え、シカゴのIMMポジションで投機筋の建玉がかなり縮小したものの引き続き円買いに傾いていることから建玉をクローズする動きも期待できるため、強気が妥当だろう。ただ、中国の重要指標が多く予定されているため、中国経済指標悪化によるリスクオフの流れには注意したい。(ZUU online 編集部)

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