人工知能の技術を使ったビッグデータ分析サービス「EIセンチメント」を活用し、日経平均株価の変動に影響を与えた市場心理を探る「EIセンチメント + ZUU online サーベイ」。第1回は2016年8月第二週のキーワードトップ10を紹介する。

EIセンチメントは、エコノミックインデックスが独自のビッグデータ分析サービスとして提供するもので、日経平均のように日々変動する数値指標に対して、あらかじめ指定したキーワードが同一期間にTwitter上で出現した回数との相関を解析し、数値指標の変動要因を明らかにする。

それでは第1回のトップ10キーワードと影響力を見てみよう。同社が算出したデータをもとに、ZUU online編集部で「なぜそのキーワードの影響力が高かったのか」を検証してみた。

「山の日」が話題の“お盆”がトップ 開幕直後“五輪”もあり金融市場は夏休みモード?

順位 キーワード 影響力 出現回数
1 お盆 22.93 63,169
2 憲法 15.42 18,857
3 高齢化 14.16 1,081
4 入社 5.31 9,400
5 出資 4.69 1,171
6 コンプライアンス 2.39 434
7 相続 2.24 1,271
8 五輪 1.83 68,926
9 オリンピック 1.73 78,723
10 不動産 1.16 5,433

(データ提供= エコノミックインデックス

今年から施行された改正祝日法によって8月11日に設定された山の日。盆休み・夏季休暇の初日となったようで、前日の10日(水)には「明日から夏休み~」「お盆でも休めない~」といった話題が散見された。前日比で若干下げた日経平均との相関を示したようだ。

8日(月)の15時(午後3時)にビデオメッセージが公開された天皇のお気持ち表明は、“憲法”や“高齢化”というキーワードにその反響が現れており、政治的な面だけでなく天皇崩御に際しての経済停滞防止という側面は、市場参加者にとっても無視できない観点だっただろう。

週前半は、日本時間の6日(土)に開幕したリオ“五輪”、“オリンピック”が相関を示した。日本人選手の活躍に加え、治安など運営面の不安に関するニュースが見られるなど、2020年の東京開催に向けた課題が問われているように見受けられる。

週後半の“相続”や“コンプライアンス”は、出現する話題自体はその文脈通りのものが多いものの、前述した天皇のお気持ち表明に関連した“憲法”や“高齢化”に類するキーワードでもある。1週間を通じて最も話題になったテーマととらえるのは考え過ぎだろうか。(ZUU online編集部)

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