日本シリーズ,プロ野球,関連銘柄
(写真=PIXTA)

2016年ほどプロ野球が注目を集めている年も珍しい。

「神ってる」という広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝を決めたセ・リーグでは、「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」で開催される「2016 マツダ クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」のチケットが9月23日に売り出され、瞬く間に全試合・全席種が完売になってしまった。

大谷選手の活躍もあって、北海道日本ハムファイターズがソフトバンクとの11.5ゲーム差をひっくり返してのリーグ優勝を遂げたパ・リーグも、シーズン最終局面まで盛り上がりを見せた。

果たして日本シリーズを制するのはどのチームになるのだろうか。いずれにせよ、投資家たるもの、あらゆる展開に備えて関連銘柄を整理しておく必要がありそうだ。

広島が日本一になれば1984年以来32年ぶり

関西大学の宮本勝浩名誉教授が試算したところによれば、広島がリーグ優勝を達成した際の経済効果は、地元の広島県で約331億円以上になるとのことだ。

その「リーグ優勝」はすでに実現し、今度は「日本シリーズ優勝」を目指しての戦いになるわけだ。もし広島が日本一になった場合には、1984年以来の32年ぶりのこととなり、経済効果はさらに大きなものとなるだろう。

1. 山口フィナンシャルG <8418>

広島のリーグ優勝で金利を上乗せする「カープV預金」をすでにサービス展開している「もみじ銀行」をはじめ、山口銀行、北九州銀行、さらには証券やリースも傘下に収め、金融コングロマリット化を標榜している。

2. マツダ <7261>

同社は広島東洋カープのオフィシャルスポンサーかつ最大株主であることはもちろん、ほかにも2017年後半に人気スポーツカー「ロードスター」を新車同様に復元する「レストア事業」を始めるなど、動向が注目されている。

3. 三井物産 <8031>

総合商社である同社は、広島カープの看板広告設置に加え、商品販売・資材供給権、商標使用・商品化権、特別観戦席の利用などのホスピタリティプログラム、プロモーションイベント実施権等々、多様な権利を含むスポンサーシップのマーケティング業務を受託している。

4. リョービ <5851>

独立系ダイカスト専業首位の同社は、主要要取引先に日米欧の自動車会社を持つ。旧広島市民球場の時代からバックネット裏のスポンサーをするなど、広島カープとは長い付き合いのあるオフィシャルスポンサーだ。日本シリーズで優勝した場合には、株価にも影響があると考えられる。

5. アサヒGHD <2502>

持株会社傘下の中核企業であるアサヒビールは、シェアトップのビール類などの総合酒類・飲料メーカーだ。「クリアアサヒ」や「アサヒスーパードライ」に「がんばれ広島東洋カープ缶」を売り出すなど、オフィシャルスポンサーとしてのイメージも定着している。ほかにグループ企業には、カゴメやカルピスがある。

6. イズミ <8273>

オフィシャルスポンサーの同社は、中四国・九州を地盤とする総合スーパーだ。ショッピングセンターの「ゆめタウン」や、オープンモールの「ゆめモール」なども展開している。広島が日本シリーズで優勝すれば、当然ながら各店舗でのセールが期待できる。

7. エディオン <2730>

やはりオフィシャルスポンサーである同社は、中部、西日本を地盤とする上位の家電量販店だ。2012年に店舗名を「エディオン」に統一した。最近は特に住宅設備関連分野を強化している。広島が日本シリーズで勝った場合には、家電製品のセールも期待できる。

8. コカ・コーラウエスト <2579>

オフィシャルスポンサーの同社は、西日本を営業地域とする国内コカ・ボトラーの大手だ。傘下には健康食品のキューサイがある。

日ハムは10年ぶりの日本一を目指す

傘下の北海道日本ハムファイターズが劇的なパ・リーグ優勝を決めた9月28日以降も、日本ハム <2282> は小動きを続けている。ただ、もし日本シリーズでの優勝となれば、10年ぶりのことだ。株主とオフィシャルスポンサーを兼ねるサッポロビール <2501> がアサヒビールを上回る恩恵を受けることになるかもしれない。

このほかオフィシャルスポンサーのニトリ <9843> やイオン北海道 <7512> などにも優勝セールの期待が高まりそうだ。(ZUU online 編集部)

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