サバゲー
(写真=PIXTA)

ストレス社会と言われている現代日本。仕事のプレッシャーや人間関係のしがらみなどから発生するストレスを、どのようにして解消するのかに今注目が集まっている。

そんな「ストレスを思いっきり発散できる方法を知りたい!」と思っているような人にピッタリなスポーツの趣味が、実は今大流行しているのだ。

その名も「サバゲー」、サバイバルゲームのことだ。サバイバルゲームという名は、一度は聞いたことのある人もいるかもしれない。以前はマニアックな男性の遊び、というイメージが強かったようだが、この数年、20~30歳代を中心に女性の愛好者が増えている。

果たしてその理由とは何なのか?また、そのゲームの内容とは一体どんなものなのだろうか?

FPSの影響も? 今サバイバルゲームがはやっている理由

少し前までは、サラリーマンの定番スポーツ趣味と言えば会社の上司や接待を兼ねたゴルフが定番だった。

しかし今では、日本生産性本部『レジャー白書』によると、ゴルフのコース利用者と練習場利用者の数は右肩下がりとなる一方。2008年時点で約1900万人存在したゴルフプレーヤーの数は、約4年間で1630万人まで急速に落ちていることが報告されている。

その理由は簡単。お金がかかるからだ。コースまでの交通費やプレー費・食事代など合わせると、プレーするだけでかなり高級なスポーツだと言える。ドライバーやアイアンなど一式道具を揃えれば、さらに出費は膨らんでしまう。

その点、サバゲーはシンプルだ。定例会と呼ばれるイベントに、友達を誘ったりして気軽に参加することができる。1人での参加も可能だ。必要な道具も、着替えやタオル、軍手など最低限の荷物だけでOK。

迷彩服やプロテクター、銃などの装備品に関しても、ほとんどのフィールドで安価にレンタルしてくれる。

このシンプルさと手ごろな必要資金、サバイバルをゲームとして体験することによる日頃のストレスが解消できる満足感が、男性サラリーマンだけでなく働く女性にも人気を博している理由だ。

サバゲーに参加する女子が増えている理由とは?

理由の1つに、サバゲーなどのオタク文化が段々と世間一般に公認されていることが挙げられる。

インターネットが普及したことにより、今まで根暗・気持ち悪いなどと評されてきオタクが、趣味の造詣が深い人くらいにとらえられるようになり、親しみやすくなったのだ。

さらに、サバゲー女子が増えている背景にはアウトドアを好む女子が増えていることも影響していると言える。登山が好きな「山ガール」や、釣りを楽しむ「釣りガール」といった言葉もあり、アウトドア全般に関心のある女子が増えてきているのだ。

サバゲーファッションが女性の間で話題になっていることも、サバゲー女子の増加理由の1つだ。迷彩服をコスプレ感覚で身にまとうのが、ネット上で人気を博し話題になっている。

参加したみんなで写真を撮って盛り上がり、ゲームはしっかり本気で楽しむ、というスタンスが多くの女子の心を捉え、サバゲー女子」もどんどん増えてきているようだ。

もちろんゲームの影響も見逃せない。FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)と呼ばれるプレイヤー視点のシューティングゲームも世界的に人気を博しており、国内にも大勢のファンがいる。ゲームで楽しんでいた人たちが(遊びではあるが)実際のフィールドで戦闘を体験してみたいと思うのは自然かもしれない。

サバゲーの基本的なルールやマナー

基本として大前提となるルールは、体に1発当てられたら戦線離脱というもの。当たった時点で「ヒット!」という言葉とともに自己申告し、フィールド内のセーフティゾーンまで移動しなければいけない。

ちなみに、味方チームの人員に当たった弾や跳弾(別の物に当たり跳ね返った弾)に当たったとしても、基本的には戦線離脱となる。

対戦形式は、2チームに分かれ、指定時間(15~20分程度)内に相手の陣地にあるフラッグをとれば勝ちとなる。もしくは、相手チームの人員を殲滅させれば同じく勝利。

もし制限時間内にフラッグの確保、または相手チームの殲滅が達成できなかった場合は、生存人数の多いチームが勝ちとなるルール採用が一般的だ。その他にも、スパイ戦や補給戦・籠城戦などさまざまな対戦形式とルールがある。

基本的に自己申告制がベースになっていることもあり、参加人員お互いのマナーや良識で成り立っているゲームと言える紳士なスポーツなのだ。

サバゲーを楽しむ場所ならココは押さえておきたい!

東京都内でサバゲーを楽しむ場合、屋外フィールドなら都内最大規模の「フィールドOPS」がある。場所は小田急線新百合ヶ丘駅近くだが、フィールド内には木々がうっそうと生い茂っており、自然の起伏を生かしたリアリティ溢れるフィールドだ。また、お手洗いや更衣室などの設備が充実し清潔感があり、女性にも人気があるというのもうなずける。

都内のインドア型のフィールドなら、2015年2月にオープンしたばかりの「ASOBIBA 秋葉原店」が人気だ。フィールドイメージは森の中の廃墟。うっそうとしたカモフラージュと薄暗い照明が、リアルな雰囲気を醸し出す。

足元は完全フラットなので、初心者も安心してプレーできる。周辺には多くのミリタリーショップがあり、装備を揃えてそのまま参戦、ということが可能な好立地なのもポイントだ。

地方にもサバゲーブームは広がりつつある。例えば福岡県でも最近になって「福岡サバゲーランド」がオープンし、愛好者が増えてきた。

さらに他の地方にも愛好者が増えてくればブームは全国規模となり、今よりもっと充実した面白いコンテンツに成長するだろう。(ZUU online編集部)