ゴールドマン・サックスが10月13日、無担保個人ローン「マーカス(Marcus)」の開始をウェブサイト上で発表した。

多重債務者の負担を軽減する目的で生まれた固定金利、手数料無料のローンで、借入金額は最高3万ドル(約312万円)、返済期間は最長6年間に設定されている。クレジットカード負債が年々深刻化している米消費者の強い味方となりそうだ。

消費者の不満の声から生まれた「マーカス」で、返済しやすい環境創り

消費者の生の声から誕生した「マーカス」は、従来の個人ローン商品やサービスに対して消費者が抱いていた数々の不満点を解消する画期的な商品だ。「予期せぬ手数料や金利変更」「都合の合わない返済日」「限られた返済方法」など、実際の消費者からのフィードバックをもとに商品化された。

国内にカスタマーセンターを設置しているので、「自動音声につながるだけでスタッフと会話ができない」といった不満もなくなる。単にスタッフが応答するだけではなく、必要に応じてローンの専門家が親身に相談にのってくれるというから、消費者にとっては心強いことこのうえない。

クレジットカード系融資は手軽だが、高金利というデメリットがある。「気がつけば月々の返済額が何倍にも膨れあがっていた」などはけっして珍しい例ではない。複数のカードで借入していればなおさら経済的な圧迫感が増す。

多重債務を一本化する「おまとめローン」を検討する消費者も多いが、金利を抑えて負債を軽くするつもりが、結局はほとんど変わらない、あるいは以前より借入額が増したという声も少なくない。多重債務者には高金利が適用されるのが一般的であるほか、途中で金利を引きあげられるなど、思わぬ落とし穴が存在するようだ。これでは負債が減るはずはない。

設立以来常に国際的トップ企業として金融産業をリードしてきたゴールドマンは、147年間培われた知識と経験を活用し、現代の米国が抱える社会病「クレジットカードによる個人負債」を少しでも回復方向に導くことに挑戦。

実質年率は5.99%から22.99%(平均12.99%)と最低限に抑え、1年間連続で返済を継続できた場合、その後何らかの事情で返済が困難になった際には「お休み期間」を設けることも可能になる。クレジットカードやおまとめローンに代わる融資商品として、脚光を浴びることは確実だ。(ZUU online 編集部)

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