資産運用,投資,投機
(写真=PIXTA)

「投資は怖いものだ」そんなイメージを持っている方は多いのではないだろうか。

確かに、投資と呼ばれるものにはリスクがある。しかし、そのリスクと向き合うことができなければ、残念ながら投資を始めることはできない。また、近年ではノーリスクな投資は、「うまい話」として、詐欺などの危険性もあり、逆にリスクになってしまうというケースもある。

目次

  1. 資産運用とは?
  2. 投資と投機の違いは何か?
  3. しっかりと知識をつければ投機にはならない
  4. 資産運用は投資だけではない
  5. 資産運用はどこに相談をするべきか
  6. 塵も積もれば山となる
  7. 興味の持てることから始めてみよう

資産運用とは?

資産運用とは、既に持っている資産を元に、投資や貯蓄を行い資産を増やすことである。

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投資と投機の違いは何か?

投資という言葉は、読んで字のごとく「資本に投じる」という意味である。つまり、これから生産能力が増加することを見越して資本を投じることを投資というのである。一方、投機という言葉は、「機会に投じる」という意味で、短期的な利ざやを目的に行われるものを指す。これは、マネーゲームやギャンブルと表現されることもある。

しっかりと知識をつければ投機にはならない

前項では、投資と投機の違いについて解説した。では、どうしたら投機ではなく投資を行うことができるだろうか。

その答えは一つ、しっかりとした知識を身につけることである。知識をつけた投資には再現性がある。再現性とは、知識をつければ誰でも同じやり方で利益を得られる手段を指す。まずは、そこまでの知識をじっくり学ぶことが投資を理解する第一歩となる。

一方、投機は博打、ギャンブルの側面があるため資産運用の手段としては、いささかリスクが大きすぎる。

投機にならないためにも、知識を身につけ、再現性のある投資を行って欲しい。

資産運用は投資だけではない

しかし、資産運用という言葉を考えた時には、選択肢は投資だけではないのだ。例えば、節税対策をすることも資産運用の一つと考えることができる。これには、各種控除を駆使し、納税額を抑えるといった手段がある。また、より低金利のローンへ借り換えを検討することも、立派な資産運用である。

また、先ほどの投資の本来の意味を考えた時、子供の進学も資産運用と言えるのではないだろうか。これからの資本、つまり子どもの成長に対し資金を投じる。それも立派な投資であり、資産運用である。

そう考えると、イメージしているような投資だけではない資産運用が身近にあることに気付けるのではないだろうか。

資産運用はどこに相談をするべきか

しかし、すべての資産運用について完璧な知識を身につけることはハードルが高い。そのような場合には、それぞれのプロフェッショナルに相談することで早く、正確な情報を得ることができるだろう。

例えば、税金についての知識は税理士の専門領域である。会社員の方は、なかなか縁がないという方も多いかもしれないが、自身の節税対策に役立つ情報を提供してくれるかもしれない。

また、住宅ローンをはじめ、生活資金の見直しにはFP(ファイナンシャルプランナー)があなたの役に立ってくれるだろう。 株式などへの投資を検討しているのであれば、証券会社を訪れるのが早い。

ただし、個人のライフスタイルは千差万別である。つまり、答えは人それぞれということになる。一人の意見だけに流さず、色々な意見を取り入れ、自分自身の最適な答えを導き出してほしい。

塵も積もれば山となる

さて、唐突だがあなたは単利、複利という計算方法の違いを理解しているだろうか。ここに100万円の資金があるとする。それを20年運用することを考えてほしい。単利3%と複利3%の金融商品があった場合、20年後にどちらが大きくなっているだろうか。答えは、複利3%の金融商品である。

単利とは、常に元本に対し3%が上乗せされていく計算方法である。つまり、20年後には160万円になる計算である。一方、複利の場合、毎年元本に対して3%が上乗せされるため、20年後にはおよそ181万円になっている。その後も、その差はどんどん広がっていくことがお分かりいただけるだろう。

一見、年利3%というと少ないと感じるかもしれないが長い目で見たとき、ここでは20年でおよそ81%の上昇ということになるのだ。

興味の持てることから始めてみよう

資産運用は投資ばかりではないということを、ご理解いただけたのではないかと思う。まずは、各個人が自身のライフスタイルを見直し、どのような生活を送っていきたいのかを考える必要がある。それによって導き出された結論が投資であるならば、その道の専門家を訪ねることもいいだろう。運用は勉強をしながらということになるので、まずはプロの意見を仰ぐことも大切だ。

しかし、いずれは、自身の知識として身につけることが一番である。そのため、まずは興味を持てる分野から始めて見るのが、1番の近道かもしれない。

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