資産運用,投資
(写真=Thinkstock/GettyImages)

資産運用の必要性を感じていても、数多くの金融商品がある中で、何を選ぶべきか迷っている方は多いだろう。結論を先に言えば、自身の強い分野、または興味を持てる分野をひとつの軸と据えることが近道と言える。また、何のために資産運用をするのか、目的を定めることも金融商品を選ぶ際のポイントとなる。

今回は、自身に最適な資産運用の方法と出会うために、さまざまな角度から資産運用を比較していく。具体的には、それぞれ投資額、リスク、知識レベルでの分類をしてみた。その内容は、各個人により異なるのでこれを参考に指針を決める参考となれば幸いである。


資産運用の種類とは

まずはじめに、資産運用の中で代表的な手法を紹介する。資産運用、特に投資を行う場合には、余剰資金で行うことが鉄則だ。どれくらい投資に回すことができるのか、イメージしながら見ていただきたい。

株式

株式投資の場合、通常は100株単位での購入が最小単位となっている。1株1,000円のものを購入した場合には、最低10万円の資金が必要ということになる。ただし、これはあくまで1銘柄のみの購入の場合である。投資にはリスク分散のためにもポートフォリオが必要であり、1銘柄のみに依存する方法はお勧めできない。

その場合、ミニ株というというサービスも合わせて検討してみてはどうだろうか。証券会社によりその内容は異なるが、ミニ株は、1株単位、10株単位での購入が可能である。10万円の資金がある場合、このミニ株を利用すればその中でポートフォリオを組むことが可能になる。

オプション

オプション取引とは、あらかじめ定められた期日に、原資産(株価指数、国債等)などの特定商品を現時点で取り決めた価格で売買する権利の取引のことを言う。ここで必要となる金額は、証拠金と表現される。日経225という、日経平均株価を原資産とする取引では、1000単位からの売買が可能だ。仮に1枚500円のものを売買する場合には、50万円が必要ということになる。

国債

国が発行する債券である国債。個人向け国債の場合、額面1万円からの購入が可能となっており、1万円単位で上限は設けられていない。ただし、一般の利付国債の最低額面金額は5万円と設定されている。

ETF

ETFとは、Exchange Traded Fundsの略で、上場投資信託と呼ばれており、指数の変動を利用した投資信託の1種である。最低価格は、「現在値×100口」と設定されており、指数が1,000ポイントの場合には、10万円が必要な計算となる。

MMF

MMFとはMoney Manegement Fundの略で、公社債投資信託と呼ばれる安定商品の一つである。証券会社の定期預金のようなもので、満期に金額を受け取ることができる。MMFは手数料が課せられないノーロード商品である。最小購入単位は取り扱い会社により異なるが、1000円以上、1円単位での購入な会社も存在する。

リスクタイプで分類する

続いて、投資には避けて通れないリスク面での分類をしてみる。

投資は基本的には、ローリスクのものはローリターン、ハイリスクのものはハイリターンという関係になっていることを理解してほしい。加えて、ミドルリスクミドルリターンという、その中間のものもある。

つまり、あなたがどのようなスタイルで、どれくらいの利益を得るために投資を行うかにより、リスクも異なってくるということである。

インカムゲインは、保有することで得られる利益のことを言う。それに対し、キャピタルゲインは、売買差益によって利益を生み出すことを指す。インカムゲインは安定的に利益が生み出されるローリスクローリターンの手法であり、インカムゲインは変動に左右されるためハイリスクハイリターンとも言える。

また、債券を割高な債券をショート(売却)し、割安な債券をロング(購入)し、適正価格に戻る過程での差益を得るフィクストインカムという戦略もある。

知識レベル別の資産運用

最初に、自身の興味のある分野、得意分野を投資に活かすという話をした。その具体例について解説してみる。

あなたがもし、会計・財務の分野に強みを持っており、企業の決算書を読み解く力があるのであれば、その知識は株式投資に活かせるということになる。また、自身の勤務する業界についての知識があるのであれば、自社を含め競合他社などの株に対して投資をしてみるのも一つの手である。

また、世界情勢や経済、歴史に詳しいのであれば為替取引にその知識が活かせるかもしれない。

そのいずれにも当てはならない、興味を持てるものがないという方には投資信託をお勧めしたい。あなたに代わって、投資のプロがあなたの資金を運用してくれるからだ。

目標で運用方法を決める

繰り返しにはなるが、資産運用の際に一番必要なことは、そこで得た資金は何のための資金なのか明確にしておくことである。その目的に応じて、リスクの取り方も異なってくるからである。つまり、どれくらいの資金をどれくらいまで増やしたいのか、その目標を定めることが必要となる。

もし、安定的な生活資金を貯めていきたいということであれば投信積立という金融商品も検討できる。一方、完全な余剰資金で大きく増やしたいという方であれば、株式オプションなど、多少リスクが伴うものを選択肢としてもいいだろう。

このように目的と目標を定めることで、あなたの資産運用の道が開けてくるのではないだろうか。