株,ゲーム,シミュレーション
(写真=PIXTA)

株式投資ゲームとは、「バーチャルトレード」などと呼ばれ、実際のお金を使わずに株式取引を体験できるゲームのことだ。

実際に存在する銘柄をほぼ現実と同じ価格・条件で売買することが可能で、「株をやってみたいけどよく分からない...」と、はじめの一歩を踏み出そうとしている人におすすめのサービスであると言えるだろう。

現在はパソコンのみでなくスマートフォンアプリでも多くの株式投資ゲームがリリースされており、ゲーム感覚で株式投資を学ぶのにもってこいの環境が整ってきていることが見受けられる。


なぜ株式投資をゲームで勉強するのか

実際の株式投資は、大事なお金を注いで行うもの。プロのトレーダーがひしめく中で揉まれながら成長して学んでいく…というのも重要ではあるが、リアルマネーを使う前に、まずはゲームを使ったデモトレードをしてみるのも良いのではないか。初心者がいわゆる「ビギナーズラック」で利益を出せることがあっても、株式投資で大事なのは継続的に利益を出し、トータルで勝ち越すことだ。そのためには感情に基づいた売買ではなく、データや手法による精密なトレードを作ることが重要であると言える。

株式投資は単純ながら非常に奥が深く、一朝一夕ではその技術を身に着けるのが難しいため、まず初心者にとって大事なのは相場の観察ではないかと思う。

実弾を使ってトレ―ドする前に、相場がどんな状況によって動くのか、この銘柄はこの後どう動くのか、などを予測しつつ、統計をとっていき、未来の自分のトレードに活かすことが重要だ。

どんな株式投資ゲームがあるのか

先に書いたように、株式投資ゲームは様々なものが存在し、それぞれでシステムや機能も大きく異なっているが、ここでは代表的なものを紹介していく。

トレダビ (PC・スマートフォン)

60万人以上が使っている有名な株式投資ゲームがこの「トレダビ」だ。

20分遅れの株価データをもとにしているという現実とのズレはあるものの、実際に存在する銘柄を仮想売買できたり、信用取引を利用できたりと、そのシステムはリアルトレードさながらだ。トレダビを使っている人同士での交流や、注目されている銘柄のチェック、投資成績によるランキングなどは、トレードの腕を上げるための一助となるのではないだろうか。

また、最初のゲーム内所持金は1000万円から始まり、「大きな金額での投資がどんな感じなのか試してみたい」という人にはピッタリなサービスだろう。

株価データの遅延配信はデイトレードのような短期スタイルではやや欠点となるが、中~長期投資であれば特には気にならない。

株をやったことがない人でも、やったことがある人でも一度使ってみると新たな視点が得られるだろう。

楽天証券のMarketSpeed (PC)

楽天証券が提供する「Market Speed」というツールでは、実際の取引時間中に仮想で買い注文と売り注文の入力して、シミュレーションにて株の売買を行うことが出来る。

その取引方法は実際のトレードと変わらず、指値や株数など色々な条件を設定することが可能だ。

トレダビのように参加者が交流するような環境はないものの、こちらは実際の株式取引に近い形態でトレードを行える。

他のバーチャルトレードに比べて、より現実に即したものであると言えるだろう。

あすかぶ! (スマートフォン)

「あすかぶ!」はスマートフォンアプリであるが、上記のようなサービスに劣らず良い株式投資の勉強になる。

このアプリでは実際の銘柄を売買するのではなく、「一つの銘柄が明日上がるか、下がるか」を予想するだけだ。

日替わりで銘柄が変わっていくので、色々な会社について知ることが可能であり、かつ他の人がなぜそう予想したのかを知ることができるため、このアプリを使うことで視野が広がっていくことは間違いないだろう。

他にもこのアプリでは、口座開設の方法や株式投資のイロハを知ることの出来る機能もあり、株式投資に対するハードルを下げてくれる良アプリであると言える。

なお、この他にもスマートフォンではアプリストアで「株 シミュレーション」「株 ゲーム」などと検索すれば、株式取引ゲームを見つけることが出来る。

色々な種類のものがあるが、やはり現実と同じような設定で投資を行えるものをオススメする。

実際の株式投資はゲームと違うが…

ここまで株式投資ゲーム(バーチャルトレード)について簡単に見てきたが、こういったものに対し「バーチャルトレードと実際のトレードでは緊張感が違う」「ゲームでは投資の腕は上がらない」という批判の目を持つ人もいる。確かに実際の自分のお金と、仮想マネーを使うのでは大きな差があるのだが、仮想取引だからこそのメリットも存在する。

先述した通り、株式投資で重要なのはトータルでプラスの利益を出すことだ。どんなにトレードが上手い人でも損切りはするし、失敗をすることもある。

ただ、そういった人たちが負けているトレーダーと違う点のひとつに、「期待値の高い手法を持っている」ことが挙げられるだろう。

極論、10回中4回負けたとしても、ほか6回で成功し、最終的に損益がプラスとなるトレードを行えれば良いのだ。

重要なことは繰り返すこと

そのために重要なのが「予測と検証」。ファンダメンタルズやテクニカルを加味し、「こうやったら上手くいくのではないか」という予測のもと、実際に相場を観察し検証を繰り返すことである。これに実際のお金を費やす必要はなく、上にあげたようなゲームでも良いし、ノートでもいいから記録をつけてその期待値を測り、手法の優位性を発見することが持続的に利益を出すために大事なことだ。

そういった意味で株式投資ゲームは役に立つものであり、使う目的を明確にすれば非常に自分のためになるものであると言える。

株式投資は資金がなくならない限り、半永久的に続くものだ。ゲームを利用するなどして、自分の腕をこつこつ磨いていくことが勝利への第一歩だろう。