アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日の日本市場は小幅高となりましたが、日銀の「イールドカーブコントロール」で売りが止まったという感じでした。米国でも堅調な地合いが続いており、日経平均もいよいよ18,000円を試す動きになって来そうです。夜間取引では18,000円を超えて来ているので、個別銘柄に手仕舞い売りがでるか、信用取引の買い戻しが一気に入るかという目先の需給が注目されます。

結局は需給要因で指数も動くということなのでしょうが、銀行株や鉄鋼株、建設機械株などに「逆日歩」がついており、最後の買い戻し場ということになるかもしれません。トランプ大統領になると大暴落となるなどと煽る向きも多かったので信用取引で売るということが多かったようで、急騰の大きな要因となっています。ここは落ち着いて18,000円を超えてきたことで、1ドル=100円を抜けてきたことで達成感がでてくるかどうかを見ても良いと思います。

米国市場は引き続き堅調、為替が大きく円安に振れたことから本日の日本市場も買い先行となりそうです。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が節目とみられる18,000円を超えて来ており、一気に抜けて来そうです。抜けたところで達成感が出るかどうかというところですが、目先的な過熱感もあり、少なくともいったんは18,000円水準での値固めというように上値は重くなりそうです。

18,000円を超えてきそうな勢いです。為替も1ドル=110円という水準であり、堅調なのでしょうが18,000円を超えたところでいったん利益確定売りが出てくるかどうかというところです。ディフェンシブ銘柄などにしっかりと買いが入ってくれば値持ちの良い展開になるのでしょうが、これまでの流れがいったん18,000円を付けたことで買われるのであれば、18,000円水準が上値となり、17,500円~600円水準までは下値を試すことになるのでしょう。

本日の投資戦略

夜間取引の間に株価が動くことが多く、日中の値動きはあまりないという状況です。一昨年の時と同じような雰囲気で株価も同じような水準にあるので、ここから18,000円を抜けて来そうですが、抜けたところで達成感から調整となるかどうかというところです。為替もちょうど1ドル=110円という水準であり、どちらも目先的には過熱感もあるのでそろそろ反落となっても良いところです。

急騰となっていますが、まだまだ慎重な見方も多いということが逆に上昇スピードを速めているのではないかという感じです。銀行株などを中心に大型株でも逆日歩がついている銘柄が見られるなど信用取引の売りが多いということも、急騰の要因という感じです。売り方の踏み上げも急騰の一因、大きな要因となっており、踏み上げ一巡後に一気に手仕舞い売りが出るというようなこともあるのかもしれません。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)