11月の祝日は晴れているという雰囲気が強いのですが、東京でも雪が降ると言われています。これで降らなかったらどうなるか、ということもありますが、備えあれば患いなしということでしょう。株式市場でも備えあれば患いなしなのですが、備えていても備えている以上の変動ということもあるし、何も起こらないとコストがかかるということもあり、そこが難しいところです。
アルゴナビスでの運用でもリスクを減らすためのヘッジということを常に考えているのですが、と書いたところで大きな地震があったようです。スーパームーンでニュージーランドの地震、そして今度は福島、と全く311の時と同じになってしまいました。やはり、運用をするうえでもこうした天候や災害のリスクということも考えておくということも大切なのだと思います。
朝方大きな地震があったことで円高になっていますが、米国株が堅調、夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物が買われていたことから買い先行となりそうです。ただ、地震の影響ということや明日の休日を前に、目先的な過熱感が強いところで手仕舞い売りが嵩むということになりそうです。さすがにここからは上値の重さを嫌気する動きも出てきそうです。
18,000円は単なる通過点というような雰囲気になってきましたが、大きな地震があったこともあり、余震への懸念などもあっていったん手仕舞い売りに押されることになりそうです。18,000円台固めとなるか、それとも下値の節目である17,500円~600円水準までの調整となるかというところでしょう。
本日の投資戦略
大きな地震があったことで、今朝までの強気の雰囲気が変わるという可能性もありそうです。東日本大震災のようなことはないと思いますが、目先的な過熱感が強いところ、明日の休日、米国の感謝祭休暇を控えて手仕舞い売りが出やすいところで良い口実となったのではないかと思います。
現在の段階では特に被害の報告がないことが幸いですが、熊本地震のように余震の方が大きいということも考えられるなかでは積極的に買い難いのではないかと思います。少なくとも利が乗っているものはいったん手仕舞うということになりそうですし、ヘッジ売りなども嵩んでくるということになりそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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