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(写真=Thinkstock/Getty Images)

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の知人や側近らが起訴された事件で、朴大統領は再来年2月の任期満了を待たずに辞任する意向を表明した。大統領には不逮捕特権があるため、在任していれば逮捕されないが、辞任してしまえば捜査の対象となることが予想される。韓国では過去にも大統領経験者が逮捕されたり自殺したりということが起きているが、なぜなのだろうか。

5週連続退陣を求める抗議集会が開かれていた

朴大統領をめぐっての一連の事件では、知人や側近らが職権乱用などの罪で起訴されていたが、検察では大統領も「共謀関係にあった」という判断を示している。ソウルでは5週連続で退陣を求める大規模な抗議集会が行われており、国民の間でもパク大統領に対し強い反発が収まっていない状態だ。そのため支持率も世論調査で歴代最低の4%と落ち込み世論の圧力が強まっていたのだ。

また不逮捕特権についても、解釈として「大統領は捜査の対象にならない」という説と「起訴はできなくても捜査は可能」との説が対立しているという。

歴代大統領は平穏な余生を過ごせていない

ここに驚くべき結果がある。韓国大統領は過去10人の内、収監2人、亡命1人、自殺1人、殺害1人となっている。たとえば初代の李承晩(イ・スンマン)氏は再選の為に大規模な不正選挙を行い、4・19革命で失脚し海外へ亡命している。2代の尹ボ善(ユン・ボソン)氏は軍部によるクーデターで辞任に追い込まれた。

3代 朴正煕(パク・チョンヒ)氏は暗殺された。彼は現朴大統領の父親だ。5代の全斗煥(チョン・ドゥファン)氏はクーデターや光州事件などで死刑判決を受け、高裁で無期懲役に減刑。6代の盧泰愚(ノ・テウ)氏は在任中に数百億円もの不正蓄財から懲役刑。

7代の金泳三(キム・ヨンサム)氏は次男と妻が利権介入で斡旋収賄と脱税で逮捕。8代の金大中(キム・デジュン)氏はノーベル平和賞を受賞したが、3人の息子は権力を濫用した不正蓄材・賄賂で逮捕された。9代 盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏は在任中の収賄疑惑の捜査を受け崖から飛び降りて自殺している。前大統領の李明博(イ・ミョンバク)氏は兄が斡旋収賄で逮捕されている。

次の大統領選び

韓国は儒教国とも言われているが、それが悪い方向に出ているのかもしれない。実際、報道を見る限り、財閥の一族主義も不正蓄財や腐敗の温床にもなっている。

朴大統領も、部下よりも儒教精神から家族を大切にしたことが今回の事件につながったのかもしれない。他人を信じられないがゆえに、誰からも信頼されないのだと考えると、こんなに皮肉な悪循環はない。

国内の難局を乗り切るためにと反日で人気を回復し、問題の本質を避けてばかりだと指摘する声は以前から小さくない。朴大統領の事件も含めてしっかりと捜査をし、次の大統領選びでは過去の経験を生かして欲しいものである。(ZUU online 編集部)

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