アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日は冬至ということで朝もまだ暗いです。夜は短くなりますが日の出はますます遅くなるので、朝の出勤時の寂しい気分はまだまだ続きそうです。株式市場は堅調な地合いが続いており、日経平均2万円という声も聞こえてきています。米大統領選挙までは日経平均がここまで上昇すると思っている向きも少なかったと思いますが、本当に市場というものはわからないものです。

これまでも過熱感と言い続けてきましたがいっこうに下落となる気配がありません。昨日でも大きく調整となるかと思ったのですが、やはり日銀や年金の買いが気になりちょと下がると買い戻されてしまうという感じです。本日も朝方から日銀が買ってくるのか、年金の買いが入るのか、と気になるところですが、日銀や年金が買う、買わないなど気にせずに相場全体の方向感を見ておけばいいと思います。日銀や年金が買っても下がる時は下がりますし、上がる時は上がるということなのです。

本日の日本市場は米国株安や円高を受けて売りが先行、3連休を控えた週末ということで手仕舞い売りに押されるということになるのでしょうが、日銀や年金の買いが期待されることや大きく積みあがっている空売りの買戻しなどが期待されて底堅い展開となりそうです。底堅さが見られると買い戻しを急ぐ動きなども出てきそうで案外値持ちのいい展開になりそうです。ただ、日銀や年金の買いが入らないとなると空売りの買戻しを急ぐこともなく、手仕舞い売りに大きく押されることになるのでしょう。主力銘柄が動き難いなかで値動きの軽い小型銘柄が物色される場面もありそうです。

19,500円水準では上値が重くなりましたが、この傾向が続き、少なくとも19,000円水準まで調整となると思います。ここまで調整らしい調整もなかったので、大きな調整となる可能性もありその場合には18,500円~600円水準まで一気に調整となるのでしょう。

本日の投資戦略

昨日の日本市場は手仕舞い売りに押されましたが、それにしても下げない相場となっています。チャートを見るといつ下落となってもおかしくはないのですが、空売りが積み上がっていることや日銀の買いが期待されることで売り難く、値持ちの良い展開になっています。それでもさすがに節目とみられる水準まで上昇となったのですから、いったんは調整となってもよさそうです。

米国大統領選挙から一気に上昇となり、その勢いもいっこうに衰えないのですが、昨日の相場を見ていても個別にはかなり買えない銘柄が多くなっており、「信用取引の売りが多く、逆日歩がついているから売り難いということだけのような気がします。売り方の回転が効いてくると一気に大きな調整となるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)