富裕層,高級車,フォード
(写真=Fordウェブサイト)

「富裕層のステータス」として、米国でピックアップトラック人気が復活していることが、USA TODAYの報道から判明した。

性能重視の商業用トラックではなく、フォードF-250 LariatやGMCのシエラといった、高級感とデザイン性を兼ね備えた車種に人気が集中している。今年11月の自動車の総売上が3.7%増であったのに対し、大型ピックアップの売上は9.7%増と飛躍的な伸びだ。

米国で最も売れてる車トップ3はピックアップが制覇

富裕層に愛される車といえば、ポルシェ、ベンツ、BMWなどの高級車が代表的な存在だが、原油価格の崩壊後、にわかに注目を集め始めたのがピックアップや大型SUVだ。広大な土地を誇る米国では常に人気のあったピックアップだが、ここに来てメルセデスやレクサス・セダン並みの価格帯の高級ピックアップに対する需要が急騰しているそうだ。

フォード・トラックス・グループのマーケティング・マネージャー、ダグ・スコット氏は、今年11月の売上を例に挙げ、「予想を大きく上回る71%の購入者が新型Super Dutyを選択した」と驚きをかくせない様子だ。価格帯は4万5105ドルから5万4260ドル(約531万円から639万円)。オプションを追加すれば価格はさらに吊り上がる。

次いで人気はゼネラルモーターズのシボレー・シルバラード、フィアット・クライスラー・ラム1500。この3台が米年間売上トップ3だ。4位でようやく自家用車、トヨタ・カムリがランクインと、大型ピックアップトラックの人気ぶりをうかがわせる。

堅硬な伸びの秘密は、「新たな富裕層車」としてのイメージだ。ファミリーカーとしてのイメージが定着していた大型ピックアップに高級感をプラスし、革張りやウッドパーツといった従来の高級車顔向けの内装をほどこしたデザインや、最新のテクノロジー機能でステータスを確立しつつある。

今年10月には高級車メーカーのアイコン的存在であるメルセデスも、初のピックアップ・モデルとなるX-Classのコンセプトを公開。高級車としての大型ピックアップの幅が、今後、さらに広がると予想されている。(ZUU online 編集部)

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