商業用不動産投資で最も人気の高い3都市は、マンハッタン、ロンドン、ロスアンゼルスであることが、英不動産コンサルタント会社、ナイトフランクの「グローバル都市2017年版」から判明した。

日本からは東京が32都市中6位にランクイン。アジア圏では香港や上海などを大きく引き離し首位に輝き、「アジア屈指の近代事業都市」としての強さを見せつけた。

ナイトフランクは全39ページにわたるレポートの中で、都市成長のカギをにぎるのは「優秀な人材の人材確保である」と述べており、テクノロジー世代である若い層にアピールできる創造性と柔軟性に富んだ人材を多く確保できる都市が、今後成長を継続すると予想している。

そうした観点で見ると、最先端の技術や人材、事業規模に恵まれた大都市が上位を独占しているのは当然ともいえる。ただしこのランキングは2015年6月から2016年6月のデータを集計したものであるため、例えば6月以降にBrexitで情勢がガラリと変化したロンドンなど、都市によっては今後流れが転じる可能性も考えられる。

これからの賢い不動産投資には、そうした影響を十分に考慮にいれ、優秀な人材の集まる都市を見極める洞察力が必須となりそうだ。

商業用不動産が人気の20都市と2016年投資総額

20位 北京(中)43億ドル/約5045億1900万円
19位 マドリード(スペイン)49億ドル/約5749億1700万円
18位 マイアミ(米)58億ドル/約6805億1400万円
17位 フランクフルト(独)59億ドル/約6922億4700万円
16位 ベルリン(独)61億ドル/約7157億1300万円
15位 メルボルン(豪)64億ドル/約7509億1200万円
14位 シンガポール(シンガポール)65億ドル/約7626億4500万円
13位 シドニー(豪)88億ドル/約1兆325億円
12位 シアトル(米)95億/約1兆1146億円
11位 上海(中)112億ドル/約1兆3141億円

10位 香港(中)122億ドル/約1兆4314億円
9位 ワシントンDC(米)130億ドル/約1兆5253億円
8位 ボストン(米)148億ドル/約1兆7364億円
7位 シカゴ(米)161億ドル/約1兆8890億円
6位 東京(日)208億ドル/約2兆4404億円
5位 パリ(仏)237億ドル/約2兆7807億円
4位 サンフランシスコ(米)258億ドル/約3兆271億円
3位 ロスアンゼルス(米)331億ドル/約3兆8836億円
2位 ロンドン(英)359億ドル/約4兆2121億円
1位 マンハッタン(米)407億ドル/約4兆7753億円

(ZUU online 編集部)

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