今年も数々の車種の生産・販売中止が発表された。USA TODAYに掲載された情報を参考に打ちきりが正式決定した車種の一部を見てみると、セダンやスポーツクーペが目立つ。
日本のブランドはホンダのCR-ZやトヨタFJクルーザーなどが、市場から姿を消すことになる。最高級車の代名詞的存在だったロールスロイスのファントムの生産終了も、時代の変化を感じさせる。
自動車の需要自体は世界的に伸びているが、トレンドは確実に変化している。例えば米国では乗用車からピックアップへ、日本ではコンパクトな軽自動車へと、人気が移行しつつある。生産終了というともの悲しい響きだが、時代の流れに応えるうえで必要不可欠な変化なのだろう。
ビュイック・ベラーノ(ゼネラルモーターズ)
2011年以降北米で発売されていた高級小型セダン。今年5月に生産中止が発表された。
クライスラー200、タウン&カントリー(フィアット・クライスラー・オートモービルズ/FCA)
今年2月に生産打ち切りが発表された中型セダン、クライスラー200。「パシフィカ・ハイブリッド」が高級ミニバンのタウン&カントリーのリニューアル版となる。
ダッジ・ダート、バイパー(フィアット・クライスラー・オートモービルズ/FCA)
クライスラーのダッジブランドとして発売していたセダン、ダートも同じく生産中止に。スポーツ車のバイパーも姿を消す。「市場がピックアップトラックやSUVに流れている」というセルジオ・マルキオンネCEOの判断に基づいた、方向転換戦略だ。
CR-Z(ホンダ)
2010年に誕生したハイブリッドエンジン搭載のスポーツクーペ。発売当初から市場の反応は薄く、今年6月正式に生産中止が発表された。
サイオン(トヨタ)
2003年から2016年9月まで、米国とカナダで発売されていた2ドアのスポーツクーペ。2006年をピークに販売台数が頭打ち。
ヴェンザ(トヨタ)
2008年以降、主に北米で販売されていた5ドアハッチバック。韓国、ロシアなどにも輸出されていたが、2015年モデルで生産打ちきりに。
FJクルーザー(トヨタ)
2006年に北米で発売が開始された大型SUV。日本でも根強いファンがいたものの、今年8月に製造終了。
エクウス、ジェネシス(ヒュンダイ)
韓国が誇る中型高級セダン、エクウスは三菱自動車との提携により、1999年に発売開始。ジェネシスは2008年の発売翌年、北米で「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなどともに人気車種であったが、今年6月に生産終了となった。
リンカーンMKZ(ザ・リンカーン・モーター・カンパニー)
フォード傘下のザ・リンカーン・モーター・カンパニーによる中型高級SUV。2006年に発売され日本へも輸入されていたが、2013年頃から売上が低迷。年内の生産中止となった
CC(フォルクスワーゲン)
2008年に人気車種、パサートの4ドアクーペ版として登場。手ごろな価格で新たな顧客層をターゲットにしたものの、昔ながらのVWファンには評価が低かったようだ。
MINIペースマン、ロードスター(MINI)
BMW傘下、MINIが近未来的なイメージをデザインに採用した3ドアクーペ、ペースマン。MINIのオープンバージョンとして2012年に売り出された2シーター、ロードスター。ともに市場から姿を消し、代わって新型「クロスオーバー(海外名称はカントリーマン)」の発売が予定されている。
ファントム(ロールスロイス)
1998年のBMWによる買収を機に、2003年から登場したファントム・シリーズだが、今年2月に生産中止が発表された。(ZUU online 編集部)
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