もしも準決勝でドイツが勝ったら

もしも準決勝でドイツが勝てば、例えば、日興アセットマネジメント株式会社のドイツの株価指数DAXへの連動をめざす追加型投信「インデックスファンド DAX30 (ドイツ株式)」を購入するというのが選択肢のひとつとして考えられます。当ファンドはDAXへの連動をめざす国内唯一のインデックスファンドです。横浜銀行あるいは高木証券で購入できます。「インデックスファンド DAX30 (ドイツ株式)」は、ドイツのフランクフルト証券取引所に上場する銘柄のうち、主要30銘柄で構成される株価指数(DAX指数)に連動します。個別株では、フランクフルト証券取引所に上場しているスポーツ用品大手の独アディダスが有望です。アディダスは、1970年以来のワールドカップのすべての大会でスポンサーとなってきました。FIFAのスポンサー最上位にランクされる「公式パートナー」6社のうちの1社です。

もしもドイツが優勝すれば、ドイツ国内のサーカー用品市場の伸びも加わり、アディダスの業績や株価上昇に貢献することが期待されます。アディダスのヘルベルト・ハイナー最高経営責任者(CEO)は、2014年のアディダスのサッカー用品の売上が目標の20億ユーロ(27億2000万ドル)に達する見込みであり、ライバルの米ナイキの売上20億ドルを上回ると発表しています。


もしも準決勝でブラジルが勝ったら

次に、ブラジルが準決勝で勝つケースを考えます。ドイツが勝つケースと同じく、ブラジルが準決勝で勝ったことを確認してから、7月11日(金)までにブラジルの株価指数連動のETF、あるいは有望な個別株のポジションを作るのがよいと考えます。例をあげますと、国内で買いやすいブラジル関連のETFは、東証に上場している「野村(NEXT FUNDS)ブラジル株式指数上場投信〈 1325 〉」などが考えられます。ブラジル株式市場のベンチマークであるボベスパ指数に連動する上場投信です。個別株では、ラテンアメリカ最大のビールメーカー「アンベブ (Ambev)」が有望ではないでしょうか。米国ニューヨーク市場に上場するADR(米国預託証券) ”Ambev S.A. ” です。

いつ売るかについては、優勝効果が1か月程度続く過去のデータから、1か月以内に売るのがよいと思われます。ただし、ブラジルが優勝した場合には、ブラジルの生産労働人口の増加や賃金の増加が寄与し、ブラジルの内需は伸びており、消費は底堅く推移しており、2016年にリオデジャネイロ五輪があることから、ポジションのホールドを継続する手もあります。


まとめ

上記には続きがあり、準決勝で勝ち残ったドイツあるいはブラジルが決勝戦で負ける可能性もあります。決勝戦で勝てば、その国の株価は上昇する傾向があるのですが、一方で、決勝戦で負けた国の株価は、横ばいか下落する傾向があります。したがって、決勝戦でドイツあるいはブラジルが勝てばしばらくホールドですが、負けたらポジションを閉じるのがよいでしょう。

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