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(写真=PIXTA)

日銀が掲げていたインフレ率2%は未だ達成されていないが、2017年は様々な分野で値上げが予定されている。2017年にどんなものが値上げされるのだろうか。

郵便 はがきが62円に 日本郵便が約23年ぶりの本格値上げ

日本郵便は赤字幅が大きい通常はがきが現行の52円から10円値上げして62円にする。定形外郵便物は規格を定め、規格外は重さに応じて80~150円、規格内のものは1通当たり平均で100程度値上げする。

値上げは2017年6月1日からで、消費税導入など増税時を除いて1994年1月以来の本格的な値上げである。

今回の値上げは流通量減少や人件費上昇などにより2017年度に赤字転落が確実視されている郵便事業で黒字を維持するためとしている。

保険 地震保険が全国8割の地域で値上げ

全国の地震保険料率が2017年1月以降に改訂される。全地域ではないものの、およそ8割の都道府県で値上げされる。ただし、改定は3回予定されており今回は第1回目の改定ということなので、今後も段階的な値上げが予想される。

東日本大震災後、2014年7月に全国平均で地震保険料率が15.5%引き上げられている。しかし、東日本大震災後にも地震が少ないと言われていた地域にも大きな地震が発生していることから、改めて危険度計算が行われた。その結果、全国平均で19%の引き上げが必要になったことが保険料率改定の背景にあるようだ。

電気・ガス 大手電力会社、ガス会社が料金値上げ

大手電力10社が2017年1月の電気料金を発表し、その内の9社が2016年12月と比べて値上げする。液化天然ガス(LNG)などの輸入価格の上昇が値上げの理由としている。

各電力会社の値上げ幅は次のとおりだ。
東北電力 23円/北陸電力 2円/東京電力 29円/中部電力 44円/関西電力 10円/中国電力 18円/四国電力 10円/九州電力 18円/沖縄電力 8円

最も上げ幅が大きいのは44円の中部電力で、標準的な家庭の場合だと月額料金は5920円となる。

大手都市ガス4社のガス料金の値上げ幅は次のとおりだ。
東京ガス 37円/大阪ガス 38円/東邦ガス 35円/西部ガス26円

各ガス会社は、値上げの理由を原油の価格は下落しているものの、液化天然ガス(LPG)と石炭の価格が上昇していることだとしている。

子供向け施設 キッザニアも4月から値上げ

子供向けの職業体験施設である、「キッザニア東京」(東京都江東区)「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)の入場料金が2017年4月1日から値上げされる。両施設を運営するKCJ GROUPは、今回の値上げは人件費や光熱費などの上昇に対応するためとしている。

「キッザニア東京」「キッザニア甲子園」ともに、3歳から59歳までの料金が100~150円引き上げられる。休日の園児・小学生・中学生の料金が150円(税別)、そのほかの料金はすべて100円(税別)値上げされる。

例: 平日午後4~9時の小学生料金
東京  現行3150円が3250円
甲子園 現行3050円が3150円

子どもの夏休み、冬休み、春休みのホリデーシーズンと60歳以上のシニア料金については値上げの対象外で料金変更はない。

テーマパーク USJは8年連続値上げ

大阪のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、2017年2月8日から入場料を現行の7,400円を200円値上げして7600円にすると発表した。これでUSJの値上は8年連続となり、東京ディズニーランドの7400円を上回ることになる。

USJの運営会社は、「海外のテーマパークに比べるとまだ安い。今後も大型投資がめじろ押しなので理解いただきたい」と説明している。

銀行 みすほ銀が法人向けサービスの基本料金を改定

みずほ銀行が、法人向けの各種Webサービスを2017年2月1日から値上げする。

旧みずほ銀行の口座利用のユーザーは改定前2160円が3240円、旧みずほコーポレート銀行の口座利用のユーザーは改定前1080円が2160円に値上げされる。みずほビジネスモバイルは無料だったが、改定後は2160円になる。

その他に、ファクシミリサービス(通知・照会サービス)が3240円から5400円、OCRが2160円から4320円、テレフォンサービスは1,080円から3,240円に値上げされる。

クレジットカード アメックスビジネスゴールド

2017年2月21日から、アメックスビジネスゴールドの年会費が5,000円値上げされる。それにより、現行の2万6000円が3万1000円となる。
しかし、同時に多くの特典やサービスが追加されるため、使い方次第で値上げ分以上のメリットがある。

※追加される特典とサービス

  • 帝国ホテル東京に新設される、ビジネスラウンジ(ミーティング・スクエア)が利用できる。
  • コンシェルジェが予算、人数などの要望に応じてレストランを探してくれる。これは、「ビジネス・ダイニング by ぐるなび」というレストラン優待サービス。
  • 国内の航空便遅延によって発生した宿泊代金や食事、生活に掛かる費用などを補償してくれる。
  • 東京駅と羽田空港の宅配カウンターで手荷物を預かり、都内23区の宿泊ホテルまで当日に無料で届けてくれるサービスを利用できる。

配送料 DHLエクスプレスが料金体系を改定

DHL Expressは2016年9月23日に、2017年の料金体系改定を発表している。同年1月1日付で日本における料金改定幅は平均4.9%程度となる見込み。

値上げの理由として、CEOのケン・アレン氏は「サービス品質への妥協を許さない長期的なコミットメントを反映するもの」と説明している。(ZUU online 編集部)

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