いまから1年前、2016年の日経平均株価は大発会から6日連続安でスタートした。その背景には、世界的な景気後退懸念と新興国危機、原油安などがあった。その後、2月と6月には円高、BREXITなどを背景に一時1万5000円を割り込む場面も見られた。

流れが大きく変化したのは11月だった。米大統領選でトランプ氏が勝利すると相場は一転、「トランプラリー」による世界的なリスクオンと円安を背景に株価も上昇、日経平均株価は1万9500円を超え年初来高値を更新した。

そうしたなかで新年を迎える株式市場。2017年はどのようなテーマ・銘柄が注目されるのだろうか? 筆者が注目したいのは、私たちの生活を「大きく変える」可能性を秘めたテーマ・銘柄である。

「債券売り・株買い」の流れは続くのか?

世界的株高「トランプラリー」のきっかけとなったのは、トランプ米次期大統領がリフレ政策を積極的に拡大するとの期待が高まったためだ。財政面を支えるために国債の発行が増えるとみた投資家が「債券売り・株買い」に動いたことが世界的な「金利上昇・株高」に拍車をかけた。

資金が債券から株へとシフトする「グレート・ローテーション」が、さらに加速するとの観測が広がっている。多くの市場関係者の期待通りに、この「グレート・ローテーション」が継続するのかが一番の注目点だ。

外国人投資家の「日本株買い」がさらに活発化?