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(写真=2p2play/Shutterstock.com)

各保険会社から、多くの種類の医療保険が販売されています。保険に入ろうと思っても、どの保険がいいのか迷う方も多いでしょう。

保険料という観点から考えると、大きく「掛け捨てタイプ」「貯蓄タイプ」の2つに分類されますが、それぞれにメリットデメリットがありますので、比較してみましょう。

終身、入院日数、特約…医療保険の種類

代表的な医療保険について解説します。

・ 終身医療保険
加入時から保険料が上がらず保障が一生涯続きます。定期医療保険の場合は年齢に応じて保険料も上がっていきますが、終身医療保険は年齢を重ねても変わらない保険料となっています。

・ 定期医療保険
満期があり、一定期間の保障となります。更新するまで保険料は変わりません。定期的な見直しが可能です。

・ 女性向け医療保険
女性特有の病気を手厚く保障します。終身・定期、両方のタイプがあります。

・ 貯蓄型医療保険
大きく2種類あります。1つは、一定期間入院しなかった場合、健康祝い金として一時金を受け取れるタイプ、もう1つは、一定期間払い続けることにより、保険料が戻ってくるタイプ。保険料は無駄にはなりませんが割高です。

・ 引受基準緩和型医療保険
いわゆる持病があっても入れる医療保険。加入のハードルは低いですが保険料が割高です。

・無選択型医療保険
健康告知の審査がなく、お申込できます。保険料は「引受緩和型医療保険」よりも割高です。

その他、入院保障の場合は入院何日目からの保障なのか、特約があるかどうかなど、医療保険は各保険会社各保険商品によって異なっています。

医療保険の選び方

医療保険の選び方の基準は大きく以下の3つになります。

1. 入院給付日額
5,000~1万円が相場です。例えば、5,000円と1万円では、もらえる金額同様に保険料も2倍近くになります。掛け金を低く抑えたいのか、いざという時に多くもらいたいのか、判断が必要です。

2. 保障限度日数
一般的なタイプは60日。現在、平均在院日数は約32日となっており、がんなどでも平均在院日数は約20日です(厚生労働省『平成26年(2014)患者調査』より)。長期の保障が必要かどうかを検討しましょう。

3. 特約
先進医療特約は月額100円程度と安いですが、これは利用する可能性が極めて低いことを意味しています。万が一の場合、治療費は100万円単位になりますので、金額的に付帯したほうが無難かもしれません。その他、保険商品により手術特約や三大疾病に関する特約などさまざまな特約があります。多くつけすぎると保険料がアップすることも念頭に置いておきましょう。

掛け捨て型保険のメリット、デメリット

掛け捨てタイプの医療保険のメリットは、保険商品の種類が多く選択肢が広いことです。加えて保険料も貯蓄型に比べると割安となります。

デメリットは、文字通り保険料が掛け捨てになることです。基本的には貯蓄型とは異なり、入院しなかったとしても戻ってくることはありません。ただし、商品により異なるケースもあります。

貯蓄型保険のメリット、デメリット

貯蓄型医療保険は、保険料を一定期間払い続けることにより満期時に保険料が戻ってくる保険です。

デメリットは貯蓄型、つまりお金を貯めるという趣旨の保険であるため、月々の保険料は掛け捨て型よりも割高となります。しかし、税に関していえば、生命保険料控除にも該当することから保険料が割高になる分控除額が増え、税金対策という観点ではメリットにもなります。

また、保険商品の種類は少ないため選択肢が狭くなることもデメリットといえるでしょう。

自分に合った医療保険を見つけよう!

医療保険の種類や選び方、そして貯蓄型医療保険と掛け捨て型医療保険についてお伝えしました。

貯蓄型は保険料が高いですが戻ってきます。掛け捨て型は保険料が割安になりますが戻ってくることはありません。現在、医療保険の種類は多く非常に迷うところですが、誤った加入などしないように専門家に相談しながらじっくりと比較検討することをお勧めします。そして、自分に合った医療保険を見つけましょう。(提供: 保険見直しonline

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