オルトプラス、スマホゲームへの期待高まる
今回は12月の「値上がり率 上位10社」からオルトプラス、タカタ、アクリーティブの3社をみていきたい。
オルトプラスはソーシャルゲームを展開する情報通信会社。同社は12月7日、ソニー系のフォワードワークスと協業し、RPGゲーム「アーク ザ ラッド」などスマートフォン向けの新規タイトルを開発、配信すると発表した。
フォワードワークスは2016年4月、「プレイステーション」専用タイトルやゲームキャラクターなどの知的財産などを活用し、スマホなどに最適化したアプリを提供するためにソニー・インタラクティブエンタテインメントが設立した新会社だ。
オルトプラスの発表によると、同社は『アーク ザ ラッド』新作の開発と、『ソラとウミのアイダ』の運営業務を担う。株式市場では両社の提携への期待感が強く、12月8日から月末まで投資家の断続的な買いが入り、オルトプラスの株価は上値を追う展開となった。
タカタ、「米司法省との和解」報道を好感
タカタは自動車部品大手。シートベルト、エアバッグで高いシェアを持つが、エアバッグの欠陥発覚後のリコール問題への対応が経営課題となっている。
12月下旬に米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、タカタが米司法省と早ければ2017年1月にも和解する見通しと報じた。この報道をきっかけに、タカタの株価は上昇した。
株式市場では経営の先行き不透明感が解消されるとの観測が広がった。自動車メーカーなどによる経営再建に向けたスポンサー選びも進むと期待されている。
アクリーティブ、芙蓉総合リースが子会社化を目指しTOB実施へ
アクリーティブは、ドンキホーテホールディングス傘下の金融子会社。ディスカウントストア「ドン・キホーテ」は小売業界の中でも外貨での販売などへの対応が早く、外国人訪問客向けの免税販売で先行していた。
ドンキホーテホールディングスは、本業の小売りに経営資源を集中するため、保有するアクリーティブ株を売却する手続きを実施した。複数の買い手候補から、ドンキホーテ側はみずほフィナンシャルグループ系の芙蓉総合リース <8424> を譲渡先として選択した。
TOB価格は520円で、芙蓉総合リースは発行済み株式の51%を取得する予定。取得額は約114億円。このTOB価格を意識する形でアクリーティブの株価は上昇した。(ZUU online 編集部)
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