トランプ,在日米軍,オスプレイ
英国でデモ飛行するオスプレイ(写真= SpaceKris / Shutterstock.com)

防衛省は1月5日、在日米軍が事故を受けて休止している新型輸送機オスプレイの空中給油訓練を再開すると発表した。事故を引き起こした可能性がある要因と再発防止策を米軍側に確認し、対策は「妥当」と防衛省も自衛隊も評価したという。政治問題ではあるが、今後トランプ大統領の就任によって、在日米軍のあり方もかわるかもしれない今、「オスプレイ」をめぐる問題の整理だけはしておきたい。

事故の多い新型輸送機オスプレイ

まずオスプレイとは、米軍の新型輸送機V-22のことだ。2005年から運用されており、200機以上が生産されている。両翼に可動式のプロペラがあり、固定翼機(通常の飛行機)のように高速飛行ができるだけでなく、ヘリコプターのように垂直離着陸ができる。ちなみに「オスプレイ」とは、タカ目の猛禽類の一種「ミサゴ」のことだという。

問題にされているのは、開発段階で事故が相次いだことだ。試作段階で2度の墜落事故を起こしている。1991年の事故では死者は出てないが92年の事故では7人が死亡している。初期生産段階でも2度の墜落事故を起こしている。さらに2000年4月の事故では19人が死亡、同年12月の事故では4人が死亡したと報じられている。

多くの死者を出すも米軍は「機体の欠陥は改善された」とし、2007年から部隊配備。10年4月にはまたもアフガニスタンでの作戦中に着地失敗して4人が死亡。2012年4月にもモロッコでの演習中に墜落、2人が死亡。本国では「未亡人製造機」という不名誉なあだ名を付けられているが、うなずけるほど事故の報道は多い。

12月、国内での初めての「事故」が発生