寒い空にきれいな満月が出ていましたが、同じ日本でも猛吹雪となっているところもあるようです。株式市場は米国の新大統領の記者会見を受けて大荒れとなっており、為替も一時大きく円高に振れる場面も見られました。昨年の大統領選挙以来、トランプ次期大統領の一挙手一投足に右往左往させられている感じですが、まだまだ波乱もありそうです。
明日のオプションSQ(特別清算指数)算出を控えての持ち高調整の売り買いがありそうで、為替次第では上にも下にも大きな動きになるということもありそうです。目先的な過熱感などを考えると、いったん下値を試す動きになってくれた方が良いのですが、空売りの買い戻しなどもあって、2013年方の相場ということになればまだまだ強含みの基調が続くということになりそうです。ここは悲観的になりすぎず、楽観的になることもせず、慎重に方向を見極めるというところかもしれません。
米国市場は混乱しながらも堅調となったのですが、為替が円高となったことから本日の日本市場は売り先行となりそうです。それでも夜間取引やシカゴ市場で日経平均もいったん下値を試したあと切り返しており、値持ちは良いと思われます。為替次第ということで円安となれば買われ、円高となれば売り直されるということになりそうですが、上値の重さが嫌気されると手仕舞い売りが嵩むということもありそうです。
19,500円を超えるということでもないのですが、堅調な地合いとなっています。19,300円から500円水準が居心地のいい水準という感じで、この水準を上に抜けるか下に抜けるかということなのだと思います。19,300円を割り込むと夜間取引のように19,000円を意識するようところまで一気に売られるということもありそうです。
本日の投資戦略
注目されたトランプ米次期大統領の記者会見も無難に通過したという結果になりましたが、一時大きく円高に振れるなど、就任式まででもまだまだ波乱はありそうです。特にロシアとの関連なども懸念され、ちょっとしたニュースで大きく崩れるということもありそうです。また、欧州でも英国のEU(欧州連合)離脱問題などが取りざたされて来そうです。
米国企業の決算発表なども気になるところですが、日本市場でも決算動向を気にする動きになりそうです。円安となったことでの上方修正も期待されているので、逆に芳しくない決算、慎重な見通しなどには神経質な反応となるのではないかと思います。ここからも為替次第ということになりそうですが、円安となっても上値は重く、円高となると一気に調整ということもありそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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