「貯金は強く自分を律しないと目標達成できないものである」との考え方が根強いが、いつの間にかお金が貯まるような、ラクな貯金ができないものだろうか。そこで今回は、ラクして貯金するコツについてお伝えしたい。
貯金上手な人の特徴
貯金がうまい人の特徴をいくつか挙げてみることにする。ただし、これには個人差があるということを念頭に置いた上で読んでもらいたい。
・金銭感覚が優れている
金銭感覚とは、金銭の価値や使い方に対する感覚をいう。分かりやすく表現すると、「自身の収入に応じた生活を送ることができる感覚」である。この感覚は、後天的に身につけていくものであり、育った家庭環境や教育などに左右されるといわれている。この感覚が身についている人は、急な出費があることを想定した上で生活したり、無駄遣いをあまりしなかったりするため、貯金も上手にすることができる。
・シンプルライフを送れる
生活をシンプルにすると無駄を省くことができやすくなる。本当に必要なものを買おうという意識から、無駄遣いをしないのだ。このようなタイプの人は、何となく日常生活をおくる中でお金が貯まっていくことが多い。
・貯金が趣味
日増しに増えていく通帳の貯金額を眺めることを喜びとするようなタイプは、貯金額を増やすための行動を第一に考えて生活することが多い。このような人は、お金をどんどん貯めることができる。
貯金するための5つのコツ
では、どうすれば貯金がうまくいくのだろうか。5つのコツを見ていくことにする。
1.収入と支出を把握する
貯金をすることで最も大事なことは、収入と支出の把握である。特に支出面は、無駄遣いをしていないかどうか分析し、なるべく無駄な出費をなくしていくことが大切だ。
2. 目標額を設定する
目標があれば具体的な行動が起こせるため、貯金の目標額を設定するといい。例えば、「数カ月後に行く旅行代金を貯める」などでもよい。短期で少額の貯金ならば、達成しやすく、どうすれば貯められるかを考えることができる。
3.無理をしない
貯金は長い期間の取り組みになることが多い。節約のためといって、今のライフスタイルをあまりにも変えてしまうと、日々の生活に無理が出て、ストレスとなってしまうことになる。このような状態では長く続けることができない。あくまでも自分が無理をしない範囲で少しずつ貯金していくことが大切だ。
4.楽しくなる方法で
貯金をゲームと考える、目標を達成した後のことを考えるなど、今の貯金が楽しくなるような方法で行うことで、結果的にうまくいく確率が高まる。
5.使うときは使う
目標に向かって貯金することは大切だが、冠婚葬祭など使わなければならない場面ではきちんと使う、必要なものにはお金を払うことも大切である。大事な場面で節約してしまったために人望が薄れた、などということがないようにしたい。
長く貯金を続けるための注意点
1.ストレスをためない
躍起になって貯金をすると、ストレスがたまり、ストレス発散のために高額なショッピングをしてしまうなど、まさに本末転倒である。少しずつできることを、無理がかからない範囲で続ける工夫が必要である。
2.お金はあくまで生活を豊かにするためのもの
お金はあくまで日々の生活を豊かにするためのものだ。目的と手段を取り違えると、日々の生活が無味乾燥なものになるおそれがある。大切な人を幸せにしたり、かけがえのない時間を過ごしたりするために、お金を貯めているという目的意識を持ちたい。
無理をし過ぎない貯金を
目標へのモチベーションが高ければ、ある程度の貯金はできる。しかし、長期的に貯金を継続していくには、必要以上に負荷をかけない方が賢明だ。無理のない方法を個々で模索し、工夫すると貯金が長続きし、目標額に達成しやすくなる。(提供: 確定拠出年金スタートクラブ )
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