Thirty
(写真=Iakov Filimonov/Shutterstock.com)

年代変わる節目は、今後の人生について重要な選択を迫られる時期でもあります。今回は、節目の中でも、30代で保険を検討する際に知っておきたいことをお伝えします。

生命保険は30代に必要か

不必要な保険料は払いたくないけれども家族を安心させたいなど、保険への加入を悩む人は少なくありません。例えば、小さい子どもがいる家庭や共働きではない家庭は、収入や生活の不安はなるべく減らし、家族を安心させたいという志向が強くなるのではないでしょうか。特に子どもがいる家庭は、子どもの自立まで教育資金などの支出が予想されるので、30代の早い段階で加入してリスク回避を行うことが賢明でしょう。

生命保険に入る際に知っておきたいポイント

1. 男性と女性で異なる、生命保険の考え方

同じ30代でも男女の違いで生命保険の必要性は変わってきます。男女共同参画社会を実現している現代社会といえども、結婚や出産、育児など、女性がキャリアを築く際に考える必要のあるライフイベントが、多くあります。家庭に入る、パートタイムワークなどに移行するなどの選択をする人もいます。そうした場合、男性に経済的重要性が偏ってしまうことも考えられます。

そのバランスが退職まで続くことが予想されるのであれば、男性に比重を置いて生命保険をかけることによって家庭の安定につながるといえます。あくまでもこれは一つの考え方ですので、家族のことを考えて夫も妻も両方加入した上で、夫婦同額にするのか家計を支える方の保険金が多くなるようにするのか、考えることをおすすめします。

2. 生命保険はどのくらいの金額が適正?

もちろんその人の健康状況、保障内容、特約などのオプション、貯蓄型や掛け捨て型などの違いによって保険料は変わってきます。生命保険文化センターの『平成28年度 生命保険に関する全国実態調査』を元に、性別で30代の保険料の平均適正金額を年間払込保険料の平均額を12カ月で割って、算出しました。

30代の男性 : 月約1万6,083円+α
30代の女性 : 月約1万3,583円+α

30代は保障を厚くする人が多く保険料の差は開く傾向にあり、この額はどれだけ保障を厚くするかによって異なるため、変動幅も広くなります。共働きだと状況はあまり変わりませんが、男性が家族の大黒柱となる場合は男性のプラスαの部分が大きくなるので、性別で差が開くと考えられています。

生命保険文化センターの『平成28年度 生活保障に関する調査』によると、生命保険加入金額の分布は、30代男性は平均2,069万円に対して女性は平均914万円と大きな差があります。このことから、性別での差異が大きいことがわかります。

3. 30代の生命保険はどうやって選べばいい?

これらを踏まえて、どのように保険を選べば良いかを考えると、以下のようなポイントが挙げられるでしょう。

・ 適正価格との開き
保険は、収支のバランスには慎重にならなければいけません。上記で紹介した平均適正金額と比べて大きく隔たりがある場合は、内容をよく精査する必要があります。たとえば、現時点では不要な契約が入っていないか、もしくは必要な契約が漏れていないか、などです。

・ 保障内容の厚さ
同じ30代でも自分と家族の状況によって、必要な保障の内容はガラッと変わってきます。どのような条件でどのくらいの額を保障してくれるものを選ぶか、シミュレーションを元に家族と話し合うことが必要です。家族の健康・就業状況や今後の意向、子どもの健康・就学状況や将来の進学希望、家族の就業に影響するものでは親の健康状態なども、判断するうえでは必要な要素になるでしょう。

・ サービス対応の良し悪し
保険の内容や金額など直接的な生命保険の要素とは無関係ですが、実際の受け取りやアフターサービスが丁寧なのかは家族への気遣いとして考えたいところです。その時にならないとわかりませんが、他の利用者のレビューを読むなどして、検討してみてください。

ライフスタイルに合わせた保険を選ぶ

生命保険は、公私共に環境の変化が起きる可能性も高くなる30代にとって、しっかり考えなくてはいけない問題です。
早期に決断をするためにも、知識をつけて事前に準備したうえで専門家に相談することをおすすめします。(提供: 保険見直しonline

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