マンションやアパートのオーナーから聞く話に、「始める前に家族からの賛成がなかなか得られなかった」というものがあります。不動産投資は他の金融商品に比べると投資総額が大きくなりがちで、多額のお金を金融機関から借りて長期間に渡って返済するケースがほとんどです。もし失敗すれば、物件を売却しても負債が残る可能性があります。

不動産投資で成功するためには、さまざまな「同意」を取り付ける必要があると言われています。特に「家族の同意」と「金融機関の同意」は必須です。今回は「家族の同意」について考えてみます。

不動産投資はなぜ怖い?

「金融機関の審査はすぐに取れたけれど、奥さんの了解を取り付けるまでに膨大な時間と労力を費やした」というオーナーの事例があります。不動産投資をしようと思った理由が、自分が死んだり働けなくなったりして給与がもらえなくなっても、家族が困らないようにするためでした。団体信用生命保険に入るので、死んだ場合はローンの残債はすべて保険で支払われる上に、毎月の家賃収入はそのまま継続して入ること、もしそれが気に入らなければ土地も建物も売却して換金できることを説明して、ようやく許可が下りたそうです。 それでは一体どのようにすれば、不動産投資について家族から理解を得やすくなるのでしょうか。

1. 投資目的を明確にする

この不動産投資は誰のためなのか、何のためなのかをしっかりと伝えましょう。「子どもたちの将来のための資金作り」「年金代わり」など、家族で目的を共有することが重要です。多くのオーナーは、将来に備えて不動産投資に取り組みます。決断したのも、「遊ぶためのお金が欲しかったからではなく、家族のためなのだ」ということを伝え、家族で同じ方向を向くことが大切です。

2. 一緒に物件を探し、勉強する

同じ方向を向くだけでなく、一緒に不動産投資に取り組むようにしましょう。勝手に決めて事後報告するようなやり方では、協力を得ることは難しいかもしれません。

ぜひ家族で一緒に物件を探し、セミナーなどにも参加して勉強してください。そうすることで不動産投資やあなたの考えに対する理解が深まるはずです。


不動産投資は意外とリスクが少ない

一般的に「投資」と聞くと、「ギャンブル」のようなイメージを持つ人が少なくないようです。特に投資経験のない人ほどその傾向が高いかもしれません。しかし、不動産投資はどの投資よりも経営に近いことをご存じでしょうか。長期のローンを組み、毎月受け取る一定の家賃収入から、ローンを返済しながら、最終的にはマンションやアパートといった資産を獲得するための事業であることを理解してもらいましょう。

今回は「不動産投資なんて怖い」と家族に言われた時の対処方法について考えてみました。不動産投資は家族のための大事な資産形成の手段です。家族全員の理解と協力のもとに進めていくことが一番望ましい形です。家族と相談しながら、将来のための準備を進めてみてはいかがでしょうか。(記事提供: REISM

【編集部のオススメ REISM記事】
人気上昇中の「ペット可」物件 メリット・デメリットは?
空室リスクへの対策、その具体策とは
株やFXでは得られない! 不動産投資の「面白味」とは?
会社員は住宅ローンを払っていても不動産投資ができるのか?
リノベを自分でやるより任せたほうがいい理由