株やFXといった、いわゆる相場の上下で利益を得ていく投資は、サラリーマンでもできる副業としてポピュラーな存在です。一方で不動産投資は、「元手が必要」「膨大な知識がないとできない」「リスクが大きいのでは」などの懸念を抱く人も多いようです。バブル崩壊後の土地暴落で大きな損害を被ったのが強く印象に残り、「不動産投資は水物」と考える方もいるのかもしれません。 不動産投資は金融商品とは少し異なる魅力があります。ここでは不動産投資の「面白味」について触れていきたいと思います。


他人と信頼関係を築いていく楽しさがあり、顔を広げられる

株やFXは、今やネット上だけで取引を行うことが可能です。そのようなサービスを提供している業者はたくさんあり、それぞれのサイトで投資家のための情報を提供しているので情報収集もネットだけで済みます。もちろん、これは情報技術が発達した結果で、昭和の頃のように電話をかけて売買を行うといった手間が不要になり便利になりました。

一方、不動産投資はネットでの情報収集も可能ですが、やはり、いい物件の情報を持っているのは不動産業者なので、不動産業者との情報交換が重要です。また、物件取得後もリフォーム業者や工務店との付き合いは欠かせません。 不動産投資では株やFXなどよりも対人的なビジネスなので、より人間関係が広がるといえます。サラリーマン生活では出会えなかったような人たちとも知り合う機会が増え、自分の人生の幅を広げるきっかけにもなるかもしれません。

自分のセンス次第で自由に物件を作り上げられる

株や為替相場は個人で相場に介入し、市場を動かすことはほぼ不可能です。また、自分でどんなに苦心して投資しても、予測しない事態が起きれば一気に相場が崩壊し財産を失うこともあります。言い換えると、儲かるかどうかの大部分が自分ではコントロールできないということなのです。それを防ぐにはリスクヘッジが必要になりますが、そうすると利益はどうしても圧縮されがちです。

一方で不動産投資は、自分で物件を所有して住人を勧誘します。自分でゼロから投資対象を作り上げていく楽しさがあります。その物件の価値を自分次第で高められますし、ターゲットの絞り込みも自由自在で、株やFXよりも自由度が高い投資といえます。このように受け身ではなく攻めの投資ができるのが、不動産投資の面白味の一つといえるでしょう。

自由に使える時間が多く、他の仕事との両立もしやすい

株やFXは、それぞれ市場が動いている時間帯が決められています。短期間に株で利益を確実に得ようとした場合、相場が動いている時間はパソコンの前に張り付いている必要があります。FXは、24時間相場が動いているため、安心できる時間が週末にしかありません。調子がいい時はともかく、相場の暴落などで精神的に不安になることも多いでしょう。

一方不動産投資の場合は、客付けまでは大変ですが一度物件に人が入ってしまえば、インカムゲインが期待できます。そして管理を管理会社に任せると、自分自身には自由な時間ができ、他の仕事や投資に時間を割くこともできます。不労所得の王道として不動産投資がよく挙げられるのは、この自由な時間の多さが理由といえるでしょう。

数十年先を見据えた投資であり、安定感がある

1991年のバブル経済の崩壊で、日本の土地の相場は一気に暴落しました。しかし、その後の地価の推移を見ると、比較的安定しており現在は都心部では上昇傾向、地方都市では下落傾向が続いています。 また、近年起こった経済上の大きな出来事といえば、サブプライムローンの崩壊や、リーマン・ショックです。いずれも為替相場や株式市場に大きな影響を与えて、大損害を被って市場から退場した投資家も多くいました。

ちなみに、その時期には不動産価格の極端な変動は起こっておらず、開発計画や鉄道の開通といった情報をチェックしていれば、ある程度先の見通しを立てやすいものでした。 不動産投資は5年後、10年後、さらには、数十年先を見据えて行うものです、他方、株やFXは、ある意味、宝くじやギャンブルのような魅力とリスクがあるといえます。 そう考えると、確実に利益を上げていきたいという人にとっては、事業経営に近い不動産投資の方が、安定感のある魅力的な投資なのではないでしょうか。

確かに、不動産投資を始めるにあたり初期費用の心配があるかもしれませんが、不動産投資ローンがあるので自己資金もさほど必要ではありません。もちろん、若い年代の方でも始めることができます。 不動産投資とは、情報を集め、人脈を広げることができ、長期間安定した利益を得やすい投資方法なのです。コツコツと行う、この確実性の高さも不動産投資の「面白味」といえるのではないでしょうか。(記事提供: REISM

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