CHANCE
(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)

2016年11月24日から12月23日までの間に売り出されていた「年末ジャンボ宝くじ」の1等当せん金は、なんと7億円です。それぞれ1億5,000万円の前後賞まで手にすることができた幸運な人は、2017年には10億円の大金持ちになって、新しい生活を満喫することになります。

ところで「宝くじ」というと、嫌でも「確率」のことを考えたくなりますが、ほかにも人生には「確率」を思い浮かべるさまざまな局面が待ち受けています。ここでは、そのいくつかの例をとりあげてみることにしましょう。

宝くじに当たる確率

「宝くじ」の中でもとりわけ大人気の「年末ジャンボ宝くじ」は、1組2,000万枚で25組、計5億枚が売り出されました。1枚300円ですから、発売総額は1,500億円にものぼります。このうち1等の7億円は25枚なので、当せんの確率は2,000万分の1ということです。仮に15万円を投じて500枚を買ったとしても、確率は4万分の1となります。あまり「これなら当たるかも」という気分になれるような数字ではなさそうです。

「年末ジャンボ」以外にも、人気の「宝くじ」にはたくさんの種類があります。例えば「ロト7」はまず、自分で7つの数字を選びます。次に「夢ロトくん」と呼ばれる装置が7個の「本数字」や2個の「ボーナス数字」を抽せんで選びます。この数字と、自分で選んだ数字がいくつ一致しているかによって、1等から6等までの当せんが決まるというものです。1等の賞金4億円が当たる確率は1,029万5,472分の1ですから、賞金額が「年末ジャンボ」の半分強なのを考えると、妥当なところなのかもしれません。

ちなみに「ロト7」1口あたりの当せん金額の最高額は、キャリーオーバーのある場合には最高8億円、2017年2月3日抽せん分からは最高10億円になるとのことです。

100歳まで生きる確率

次に「寿命」についての確率をみてみましょう。日本人が100歳まで生きる確率は、一体どのくらいなのでしょうか。

厚生労働省の2015年簡易生命表によれば、男性・女性それぞれについて出生10万人に対する100歳の生存数は、男性が1,847人、女性が7,368人となっています。

これは、100歳まで生存する人の割合が男性の場合1.847%、女性の場合には7.368%と、思いのほか高いことを意味しています。もちろんこの簡易生命表は、2015年の死亡状況が今後も続くものと仮定したものですが、ただでさえ少子高齢化が話題になっている中で、これからも問題が深刻化していくことを暗示しているようです。

交通事故に遭う確率

公益財団法人の交通事故総合分析センターによれば、2015年の交通事故発生件数は53万6,899件でした。これらの事故によって亡くなった人は4,117人、負傷した人は66万6,023人で、合計すると死傷者数は67万140人でした。この数字は、総務省統計局による2016年12月1日現在の日本の人口推計値である1億2,692万人の0.528%にあたります。

ところで、WHOの2016年版「世界保健統計」によれば、2015年時点での日本人の平均寿命は83.7歳でした。1年間に交通事故で死傷する確率が0.528%なら、次のように計算して、「人が一生のうちに交通事故に遭う確率は、約35.8%にのぼる」ということが言えそうです。

【計算方法】
交通事故に遭わない確率 : 1 - 0.00528 = 0.99472
これを83.7乗すると :  0.642039
つまり83.7年間のうちに事故に遭う確率は : 1 – 0.642039 = 0.357961
約35.8%ということになります。

雷に打たれる確率

「確率」という言葉が引き起こす連想としては、「雷」も見逃せません。2016年には7月24日に、沖縄県糸満市の海水浴場「美々ビーチいとまん」で落雷があり、広場を歩いていた男性4人が負傷、そのうちの1人は心肺停止状態だったということです。また、8月4日には埼玉県立川越南高校のグラウンドに雷が落ち、高校1年の男子生徒が意識不明の重体となる事故が発生しています。

津波や大雨、大風、火山の噴火など、相次ぐ大規模な自然災害に隠れて「雷の怖さ」が忘れてしまわれがちですが、2件の事故だけでも5人の被害者が出てしまっているのです。人口と比較すれば1億2,692万分の5、およそ2,500万分の1程度ですから、「年末ジャンボ宝くじ」を下回る確率に過ぎませんが、日ごろから用心しておくにこしたことはありません。

確率について、いくつか紹介してきました。宝くじに当たる確率、事故に遭う確率、雷にあたる確率の中では事故に合う確率が群を抜いて高く、10人に3人以上が人生の中で事故に遭うという結果になりました。もしかしたら、自分が当事者となり仕事ができなくなる可能性もあります。そう考えると、万が一の備えとして保険に加入しておくことも人生を前向きに楽しむためには必要なのかもしれません。(提供: 保険見直しonline

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