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(写真=PIXTA)

持病がある人や過去に大きな病気をした人は、一般的な生命保険の加入条件に合致せず、加入することができない場合があります。しかし、最近では持病がある人向けの生命保険商品も販売されるようになっています。持病がある人は持病がある人向けの商品でなければ加入することができないのでしょうか。持病がある場合の生命保険への加入についてみていきましょう。

持病があったら普通の生命保険は入れない?

持病があるとなぜ普通の生命保険に加入できないのでしょうか。生命保険は事故や病気などの不測の事態に備えた保険であり、相互扶助という考えのもとに成り立っています。保険加入者が納める保険料は、一人ひとりの金額が少ないものであっても、多くの人が出し合うことにより大きな金額となります。保険料を支払った人が病気や事故のため経済的打撃を受けた場合、集まったお金の一部を給付し損害を補います。

死亡する確率が高い年齢になるに従い、生命保険の保険料は高くなります。これは死亡率などの統計によって調整されたものです。他方、持病がある人の場合は健康な人に比べて、給付される可能性が高くなります。この場合、給付と掛金のバランスが狂ってしまうことになりかねません。こうしたことから、持病をもっている人は普通の生命保険の加入条件を満たさなくなってしまいます。

しかし、持病・病歴があっても条件付で一般の生命保険に加入できるケースがあります。その条件は主に2種類あり、1つ目は「保険料の割り増し」で2つ目は、「保険金削減」です。「保険料の割り増し」は保険料が通常よりも高いという条件のもと加入が認められるもので、「保険金削減」は「加入してから1年以内に死亡した場合支払われる保険金が削減される」といった条件のもと加入が認められるものです。いずれも給付と保険料のバランスが崩れないように調整が図られています。

これらは保険会社によって取り扱いが異なってきますので、加入したい保険がある場合は、諦めずに保険会社へ問い合わせてみることをおすすめします。

持病があっても入れる生命保険の特徴

通常の生命保険とは別に、持病があっても申し込みができる、健康告知が少ない生命保険もあります。それが「引受基準緩和型」と「無選択型」の2種類です。

引受基準緩和型は、告知事項が一般的な生命保険よりも少なく設定されているため、持病がある人にとって加入しやすい生命保険になっています。加入から1年以内に死亡した場合は保険金額が半額になってしまうなど、制限が付されていることが多くあります。また、保険料が一般的な生命保険に比べて割高になっているという特徴もあります。

無選択型は、告知事項が一切ない生命保険になります。持病がある人であっても、条件なく加入することができる生命保険です。契約日から2年間など、保険会社が定めた期間内に病気により死亡した場合は、加入から支払った保険料の総額を上限に給付されるなどの条件があります。年数などは保険商品によって異なっていますが、かなり死亡リスクが高い人も対象として想定されているので、保険料も割高に設定されています。

工夫次第で普通の生命保険に加入可能な場合も

前述のように、持病がある人でも一般的な生命保険に加入することができる場合もあります。

持病があるから加入できないとあきらめる前に、まずは通常の生命保険に加入できるか相談をして、加入が難しければ選択肢を広げることを検討してみてはいかがでしょうか。(提供: 保険見直しonline

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