投資,お金が無い,貯金
(写真=PIXTA)

株を始めたくても、種銭が貯まらない人に向けて書きます。お金が貯まらない人は、どうしてお金を貯められないのでしょうか?これは、読者もわかっている当たり前のことです。(本記事は、資産2億円を築いたカリスマ投資家・JACK氏の著書『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』ぱる出版(2016/12/3)の中から一部を抜粋・編集しています)

収入<支出、それだけのことです。収入などの給与や副業の現金以上に生活費や娯楽といった現金の支出が多いから、お金が貯まらないのです。私も大学を卒業して、数年は 収入<支出 の生活が続きました。貯金を取り崩し、株式投資で莫大な損失をこうむった時には、借金生活を視野に入ることもありました。

さて、私はファイナンシャルプランナーの立場として、懇親会等で、以下のような4人家族の家計簿の相談を受けることがあります。

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一目瞭然でありますが、毎月2万円程度の黒字でありますが、まとまった旅行代などは、ボーナスで対応しているとのことでした。素人判断であれば、交際・娯楽費2万円を0円にすれば株式投資資金にさらに活用できるのではないかと思う方も多いと思いますが、さすがにここは最後の砦として、死守したい面ではないでしょうか。

この家計簿の改善法は、もう少し具体的に1つずつ、ヒアリングをしなければわからないと思います。このあたりは、家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏からの意見も後述します。

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また、単身者からの相談もあります。上記の表を見てください。40歳単身ということもあり、趣味も気兼ねなく楽しんでいるようです。

しかし、あればあるだけ使ってしまうから、投資に廻せるお金がなかなか作れないとのことでした。いずれにしろ、ここで紹介した方々は、このような状況を打開しなければ、株式投資を本格的に始めることは難しいでしょう。

『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』ぱる出版(2016/12/3)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
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やるべきことは「支出を減らす」

では、このような場合、どこを改善すればいいのでしょうか。結局のところ「収入を増やす」か「支出を減らす」のどちらかです。

前者の「収入を増やす」ということであれば、真っ先に投資という考え方もありますが、その投資の種銭、軍資金をまずは確保しなければいけません。その選択肢はなくなります。

では、実際にどのように収入を増やすのかという観点ですが、正直に言って、サラリーマンの給料やOLの皆さんの給料が、昔のように年々増えるということは難しいでしょう。となると、消去法ですが、やるべきことは「支出を減らす」の1点です。

しかし、この「支出を減らす」というのは、かなりストレス負荷になる方がほとんどでないでしょうか。誰しもが、無駄に支出しているのではなく、必要であるから支出をしているのでです。その水準を落とすというのはなかなか難しいのです。たとえば、食費を削る、子どもの教育費を削るなどなど、言うのはたやすいですが、実践するにはなかなかブレーキがかかります。

もちろん、最低限度の支出の見直しはぜひともやらねばなりません。しかし、過度な支出削減でかえってストレスが貯まるようでしたら、節約はやることはありません。

いずれにしろ、なぜにお金が貯まらないというのは、シンプルな結論に達するものです。とにかく、収入以上に支出をしている。それだけです。