投資,貯金
(写真=PIXTA)

投資には様々なジャンルがありますが、皆さんは最初にどれくらいのお金が必要か意外に把握していない方も多いのではないでしょうか。たとえば、不動産投資では、銀行からお金を借りられるので、手持ち資金はほとんどかからないと誇大宣伝をするような業者もあります。(本記事は、資産2億円を築いたカリスマ投資家・JACK氏の著書『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』ぱる出版(2016/12/3)の中から一部を抜粋・編集しています)

実際のところ、購入代金の頭金として2割や3割が必要であり、購入時の諸経費としても6〜7%かかります。仮に1000万円の不動産を購入する場合には300万近くかかります。もちろん、近年は、フルローンという形でそのあたりも許容できる投資法もあります。それでも、物件価格の1割程度は自己資金として用意しておくことが望ましいと言われています。

なお、不動産投資の諸経費で最も多くかかるのは税金です。物件購入時の不動産取得税をはじめ、物件保有中には固定資産税などがかかります。

また、保有中は突発的な大規模修繕や空室等も発生する可能性があるため、少なくとも300万円くらいは余剰金として確保しなければいけませんから、資金面ではハードルが高いと思います。

大前提として、不動産投資を始める前にまず考えなければいけないのは、「自分がいくらローンを借りられるか」という融資条件の確認です。その金額は、購入物件の立地やスペックにもよりますが、おおむね年収6〜20倍が目安となります。(この目安も年齢や家族構成、保有物件の残債、返済比率などで変わります)。

一方、FX投資では、少額でレバレッジを生かした投資ができるということで、断トツの人気があります。わずか10万円程度の資金であっても、最大で250万円の取引ができるのです。

わかりやすく言えば、1ドル=100円の時に銀行で1万ドルを外貨預金する場合、100万円の資金が必要ですが、FX投資だと4万円(25倍のレバレッジ)で1万ドル(100万円)の取引ができます。

しかし、その場合は損失も25倍です。仮にその後、99円になったとします。レバレッジをかけていなければ1000円の損失ですが、25 倍ですから、2万5000円の損失となります。レバレッジをかければかけるほどハイリスクにもなりますから、実際に投資をする場合、種銭が少額ならレバレッジは2倍とか最大でも5倍くらいにするのが賢明ではないかと思ってます。

まずは100万円を貯める

そのような中、私が推奨する株式投資では、冒頭にも記載しましたが、本格的に始めたいなら100万円は必要と考えてます。もちろん、200万円とか300万円とかあれば、もっと理想ですが、さすがに、そこまでの資金を作るには時間を要します。まずは1年間で最低限度の100万円を種銭とする目標にしてもらい、2倍の200万円をゴールと目指していただきたいと思います。

とは言っても、その100万円自体を捻出するのに、2〜3年かかってしまうのでは、読者の期待を裏切る形になり、意味がありません。先に記したように10万円からでも株式投資ができる手法と節約を組み合わせて100万円を目指しましょう。

種銭を貯めるための節約術

節約というと、「スーパーのチラシを見て1円でも安く買う」「節水コマを使う」「読みたい本は図書館を使う」ということを実践している方も多いと思います。

もちろん、そのような節約も大切であり、継続することには意味があります。しかし、本書ではまた違った角度での節約術を掲載します。

イメージは、支出項目を減らすのではなく、支出時のお金を減らすというものです。ちょっとした手間暇をかければできるものも多々あり、なかには初めて聞く内容もあるでしょう。いくつか紹介したいと思います。

『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』ぱる出版(2016/12/3)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』ぱる出版(2016/12/3)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

Amazon、デパート友の会

誰もが使ったことのあるネット通販のアマゾンです。こちらも購入時に前述したクレジットカードで購入すれば1%近く割引ですが、私はこちらでは、giftissue(ギフティッシュ)やamaten(アマテン)を使ってギフトカードで購入してます。なぜならサイトをみれば一目瞭然ですが、4〜10%引きで購入することができます。

ただ、注意をするのは、中にはエラーのギフトカードが混入されている場合があるので、必ず30分以内に登録ができるかどうかの確認してください。最初のうちは、高額購入や一度に大量の購入は避けたほうが賢明です。

続きまして、デパートの友の会の入会です。こちらは、仮に月1万円の積立をすると1年後に12万円ではなく13万円分の買い物ができるものです。一部海外ブランド品や商品券は使えませんが、セール品、特別ご奉仕品、食料品などにも使えます。ポイントは、「該当するデパートの使用頻度」「何を買うのか」「いつ買うのか」の3点だけであり、このポイントさえ抑えてしまえば、あとは積立を開始して、恩恵を得るだけです。

また、細かいところを言えば、新規入会や友人紹介キャンペーンなども実施してます。そのタイミングを活用するのは一考です。

いずれにしろ、ざっくり8・3%超の利回り(12万円→13万円)ですので、デパートを使う方は入会が必須だと思ってます。なお、私は三越・伊勢丹ホールディングスのエムアイ友の会と大丸松坂屋の友の会には入会してます。(ZUU online 編集部)