米ETFの資金流入額が過去2カ月だけで、ETF史上最高の870億ドル(約9兆9093億円)に達していることが、ETF情報サイト「ETF.com」のデータから判明した。

中でも2月の米エクイティは240億ドル(約2兆7336億万円)と、飛躍的な数字を弾きだしており、ラリーはまだまだ継続すると予測されている。

ナディッグCEO「今年は57兆円まで成長期待」

米ETFへの流入は1月は350億ドル(約3兆9865億円)、2月は520億ドル(約5兆9228億円)を記録。CNBCの取材に応じた「ETF.com」のデイヴ・ナディッグCEOは、「リテール投資家の関心が低コスト・インデックスファンドに集中していることが、ETFへの流入を加速させている」と語った。

大中小企業分野のエクイティへと、資金が均等に流入している点にも期待が持てる。2月の流入を例に挙げると、投資適格企業は29億ドル(約3303億1000万円)、新興市場は25億ドル(約2847億5000万円)、金は17億ドル(約1936億3000万円)、iシェアーズ中型株ETFは15億ドル(約1708億5000万円)など。

トランプ政権がETFに与えている影響も気になるところだ。最も影響が重視されたファイナンシャルETFは、2月の時点で18億ドル(約2050億2000万円)。ヘルスケアETFは15億ドル(約1708億5000万円)、メキシコETFは2億3500万ドル(約267億6650万円)、カナダETFは2億500万ドル(約233億4950万円)となっている。

ナディッグCEOは国内で力強いラリーが続くと予想。2017年には米ETF市場が5000億ドル(約56兆9500億円)に成長すると期待している。

しかしトランプ大統領の経済政策が短期性であるとの指摘も多く、長期的な継続という点では疑問が残る。こうした懸念からナディッグCEOの期待とは裏腹に、2017年後半以降は米株式市場の快進撃にかげりがさす可能性は無視できないだろう。(ZUU online 編集部)

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