円高,FRB,利上げ
(写真=PIXTA)

米連邦公開市場委員会(FOMC)は3月15日に行われた定例会議で、0.25%の利上げを決定した。今回の利上げは、昨年12月の利上げから3カ月ぶり。年内にあと2、3回の追加利上げが実施される見込み。記者会見で米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、しかしながら、マーケット関係者の間で高まっていた利上げ加速への懸念については、抑え込んだ形だ。

緩やかな利上げを維持

追加利上げの発表は、マーケット関係者にとっては予測の範囲内だったが、利上げのペースについては、早まる可能性もあるとして、会見への注目が集まっていた。

FRBが利上げを行ったのは、過去10年間で3回しかない。1回目は2015年12月、2回目が2016年12月、3回目が今回。今後の利上げのペースについては、年3回というペースを維持するとみられるものの、仮に4回目の利上げがあっても、「緩やか」な利上げペースの範囲内であるというのが今回のイエレン議長の発言の主旨だ。

こうした発言を受けて始まった3月16日午前の東京株式市場は、寄り付きこそ弱かったものの、一時上昇する場面もあるなど、大幅下落には至らず、日経平均株価の午前は、前日比25円80銭(0.13%)安の1万9千551円58銭で終値となった。

一方の為替市場は、日本時間の深夜から早朝にかけてニューヨーク市場で既に大幅な円高が進み、ニューヨーク市場は、1ドル113円30銭~40銭で取引を終了し、前日比1円40銭の円高。続いて始まった16日の東京外国為替市場でも、円高の勢いは続いており、午後12時時点は、1ドル113円34銭~37銭で、前日夕方5時時点より1円35銭の円高。ただし、113円台前半での上値は重く、それ以上の円高への動きは鈍くなっている。これは、輸出企業による円売りによるものとみられた。

その後、午後4時台に入り円高がさらに進み、一時112円台に突入。同6時時点ではまた113円台に戻している。

FRBはリーマンショック後の2008年12月からゼロ金利政策を実施し、9年半に渡ってFF金利の誘導目標を0.25%に維持する政策を掲げてきたが、一昨年前にゼロ金利政策を解除していた。

2009年には、一時10%にまで膨らんだ米国の失業率も順調に回復した今、極限にまで下がっていた金利を徐々に正常化させ、広がりすぎたFRBのバランスシートをどのように改善させていくのか、議論が高まっている。イエレン議長にとっては、金利の正常化とFRBのバランスシート縮小という2つの長期的な課題を抱えながらの政策運営となり、慎重な舵取りが必要だ。発言へのマーケット関係者の注目は熱い。(ZUU online 編集部)

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