下痢止めで有名な「正露丸」の新商品が51年ぶりに登場する。大幸薬品が発表した「正露丸クイックC」は4月3日発売、「セイロガン糖衣」以来51年ぶりの新たな形状の正露丸で、今度は液体カプセルだ。Cは“care”“capsule”のを意味する。

正露丸の新商品が発売される

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(画像=大幸薬品Webサイトより)

正露丸の歴史は古く、100年以上前から名前やかたちを変えて長く愛されている常備薬であると言えるだろう。正露丸と言えば黒くて丸く匂いが強いもの、という印象があるかもしれないが、今回新発売される「正露丸クイックC」はオレンジ色のカプセル剤で、正露丸独特の匂いが抑えられ飲みやすくなっているという。

「クイック」という名前の通りすばやく胃で溶けて即効性があるのも大きな特徴だ。従来の正露丸は溶けるまでに数十分以上の時間を要したが、今回の正露丸クイックCは液体カプセルなので約6分で全て溶け出し、これまで以上に飲みやすく、また効きやすくなっているという。

元祖「正露丸」は100粒でおよそ648円、成人が1回4錠を3回服用であったのに対し、今回の「正露丸クイックC」は16カプセルで1000円(税抜)、5歳以上11歳未満は1回1カプセル、11歳以上は2カプセル、いずれも1日3回まで。既存の商品に比べて、より手軽に持ち運べ、素早く服用できる。

「正露丸」という名前の歴史的背景