スイス証券取引所は3月17日、JPモルガン・チェースに欧州最大の大口流動資産サービス「SLS(Swiss Exchange Liquidnet Service)」の提供を開始すると発表した。

JPモルガンはSLSをとおし、流動資産のブロック取引に参加する。近年需要が高まっている「クロッシング・ネットワーク(ダークプールとも呼ばれる価格非公開型の内部つけあわせ取引)」に参入することで、顧客サービスの改善と拡大を狙った動きだ。

JPモルガン「SLSをとおして、よりユニークで高品質な流動資産を提供」

スイス証券取引所が提供するSLSはバイサイドによる大口注文およびブロック注文を対象に、取引参加者同士で取引条件を直接交渉するシステムで、世界13市場、3100以上の銘柄にアクセスできる。830社を超えるバイサイド金融機関が参加しており、清算は中央清算機関(CCP)のシステムをとおして行われる。既存の会員は追加契約など面倒な手続きなしで無料で利用可能だ。

JPモルガンのエクゼクティブ・ディレクター、クリス・アンドリュー氏は、「SLSを採用することで顧客によりユニークで高品質な流動資産を提供できる」と、新たな提携関係に大いなる期待を示している。

「クロッシング・ネットワーク」は2000年代にはいり、米国証券市場でのブロック注文が困難になった風潮をうけ、欧米や中国で一気に拡大した。証券会社の参入も目立ち、クレディスイス、UBS、シティグループ、ゴールドマン・サックスなどは、独自のプラットフォームを立ちあげている。

SLSの利点としては、価格改善や市場インパクトの削減が挙げられる。価格非公開という形式をとっているため、有利な価格条件の交渉が可能だ。執行コストも最小限におさえられる。

SLSはスイス、英、仏、独を含む欧州地域では最大の規模を誇る。さらに国際化を進めることで、より多くの顧客を対象としたサービス提供が可能になる。着実に業務展開の幅を広げており、昨年10月には「SIX Swiss Exchange At Midpoint」、今年2月にはノルウェーとイタリアのエクイティートレードも開始した。(ZUU online 編集部)

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